原題:Murder by the Book(直訳:本による殺人)
日本語版:1973年 NHK総合
【チェックポイント】
00:48 電動タイプライター(ゴルフボール式)は要チェック。以降のエピソードでも登場しキーアイテムとなる。(個人的に好きな同時代の海外ドラマ『謎の円盤UFO』のオープニングにも登場する)
01:10 日本語タイトルは原題とはかけ離れているが秀逸。聞く話では当時、江戸川乱歩賞を受賞した、森村誠一のミステリー小説『高層の死角』をヒントにしたらしい。また、オマージュ(?)作品『高層の錯覚』(「警備コロンボ」シリーズ)という電子ブックもある
04:04 セリフでは「全部で15冊」と言っているが、実際に映っているのは16冊(14冊+上2冊)。しかも次のシーンでは本の並びが変わっている(別テイクのためか?)
09:10 犯人が雑貨屋の女主人にプレゼントする小説のタイトルが『Prescription Murder』で、コロンボの最初のエピソードのタイトルと同じ
15:10 画面の右下、地面に撮影用マイク(boom mic)やスタッフの影が映り込んでいる
19:50 オムレツを作るシーンで、「ま、食えるもんはたった一つ、オムレツなんです。女房曰くですがね」と、”カミさん”と言ってない珍しいシーン?
29:15 別荘のあるサンディエゴから自宅のあるロスアンゼルスまでは、約125マイル(約200Km)で、車だと2時間ほどで、飛行機の場合は飛行時間は1時間前後。一般的に(犯人が言うように)、各飛行場から両地点までの移動時間が必要なので、コロンボの「あたしだったら飛行機で帰る」は、個人の好み(コロンボは飛行機嫌いらしいし)の問題でしかないので、犯人の行動は不自然とは言えない。
41:00 犯人と女店主がレストランでイチゴを食べるシーンで、カメラが切り替わるたびに女店主が左手につまんでいるイチゴの残りが減ったり増えたりする。特に3個目の時は食べてないのに、いきなり半分になったり元に戻ったりする(細かすぎだが)。
44:30 口止め料=15,000ドルは、撮影当時(1971年)の為替レートで540万円。なかなかいい値段だ。