刑事コロンボのエピソード3(シリーズとしては第1話)のサブタイトルは『構想の死角』で、この作品は若いころのスティーブン・スピルバーグが監督したという。そういわれてみればそうかな程度であり、知らなければ氏のテイストなど何も感じないかも知れない。
また、ある本によると、この『構想の死角』という日本語タイトルは、当時、日本で江戸川乱歩賞を受賞した森村誠一氏のミステリー小説『高層の死角』をヒントにしたという。ちなみに原題は「MURDER BY THE BOOK」なので、関連性はほとんどない。(BOOK→本→構想、MURDER→殺人→死、こじつけられなくはないが)
さらに、最近では電子ブックで”警備コロンボ”『高層の錯覚』という作品も出ている。ほとんどパロディ的なタイトルであるが、未読なので内容は不明だ。いずれ読んでみたいと思っている。
なお、森村誠一氏の『高層の死角』は、私が初めて読んだミステリー小説(当時は推理小説と言っていたが)である。この本が面白くて、その後、森村誠一氏の本を買いまくったものだ(かなりの多作で大変だった)。
追記。
先日、ミステリードラマ枠の再放送で『高層の死角』をやっていて、その録画を観たが、やはり2時間ドラマとしてかなりアレンジされており、何となく全体的に違和感があった。