suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#56 「殺人講義」

原題:Columbo Goes to College(直訳:コロンボ、大学へ行く)

日本語版:1994年 NTV

 

【今回の小ネタ】
 

☆今回登場する車
犯人の車は、米国の若者のあこがれであろうピックアップトラック(車種は未特定)。バックトゥザフューチャーでも主人公が入手時に満足しているシーンがある。対して、被害者の車は地味で、しかも駐車場に停まっているシーンしかない。あと、レアなのがコロンボの”カミさん”の車が初登場したことだ。いかにもな大衆車で使用感もハンパない。1960年代の「Ford Falcon 2Door Sports Coupe」と思われる。

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☆警備員が活躍する米国ドラマ
日本のドラマや映画ではあまり目立って活躍はしない警備員。米国では結構色々なところに登場する。今回のエピソードも然り。しかも、必ずと言っていいほどTVでスポーツ中継を見ている。今回はバスケットの試合のようだ。また、スナック菓子も常備している。日本では、まず考えられない”文化”である。

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警備員が登場する米国映画として印象的なのが「トゥルーマン・ショー」。エンディング・シーンで、他の”視聴者”と同じレベルで喜んでいたりする(途中のシーンでも時々出てくる)


☆今回登場するPCや電気製品など
相変わらずPCのセットがチラリと登場する。もう当たり前の風景になっている。小型のTVが登場するが、こちらはまだブラウン管でチャンネルもロータリー式だが、後ほど登場する小型のTVは液晶だったりするので過渡期と言えそうだ。ビデオデッキも最盛期のデザインで興味深い。残念ながらメーカーや機種は不明。

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☆小道具いろいろ
ヘッドフォン・ステレオ、いわゆる「ウォークマン」もこの当時の若者の必須アイテムだ。今回も薬の容器が登場したが、犯罪には直接絡まなかった。コレステロールの薬でコロンボ自身も飲んでいるようだ。また、コロンボは珍しく缶ビールを飲もうとするが(結局飲まなかった)、どう見てもバドワイザー(商品)である。

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☆かなり興味深いメカが登場した
カメラも小型化し車もリモコンで施錠/開錠できるようになったため、それらを利用して新たな”殺人メカ”を作り出してしまう犯人。冒頭のラジコンのシーンが、それ以降の展開を示唆しているようだ。

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☆殺人の再現シーンは”あのドラマ”を思い出す
このシーンで登場するテレビは、SONY製の小型の液晶タイプ。液晶TVはおそらくコロンボのシリーズで初登場である。そして、その画面と車のリモコンを組み合わせ、マネキンの頭部を破壊するという殺人の再現シーンは、日本のドラマ「ガリレオ」を思い出す。科学者である主人公の湯川准教授は、事件の謎解きを実証実験で行う。

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以上。