刑事コロンボ#39「黄金のバックル」
原題:Old Fashioned Murder(直訳:昔ながらの殺人)
日本語版:1977年 NHK総合
ほとんどのシーンが室内のせいか、今回も前回同様、車が登場するシーンは少なかった。元々、犯人は車に乗っていないらしく、唯一登場する車は殺される警備員(今回のエピソードの作家のカメオ出演らしい)が乗っている「フォードLTD (1974)」のみであった。 しかも夜のシーンできれいなスクショは撮れず残念な感じ。
もうワンパターンな感じではあるが、他にネタがないので(今回はストーリーが中心で地味なエピソードだったと思う)、無理やりチョイスしてみた。
▶留守番電話・・・当時はカセットテープ方式だったと推測。時計はモダンな感じ。
▶ステレオ装置・・・ターンテーブルに乗っているレコードのデザイン(?)が気になる
公衆電話と言えば(無理やりな展開)、近年では日本国内の公衆電話が減少しつつあるが、そういう中でNTTの公衆電話のガチャガチャが秀逸で、マニアの中で盛り上がっている。というか、自分も買ってしまっている。マジで精巧な作りで、とても300円のガチャガチャとは思えない。(下記写真の右端が大きさ比較用の10円玉)
さらに話が飛躍気味になるが、公衆電話のタダがけというシーンが堂々と登場する映画が『WarGames』(ウォーゲーム)で、これは何回も観ている好きな映画の一つで、1983年の米国作品。今はなき(日本では)缶飲料のプルタブを使ったハッキング技は、当時の公衆電話では実際に出来たらしい。
☆気になる英文字たち
これも小道具の類いだが、そこに書かれている英文字が気になる。シーンとしては一瞬に近いので、ストーリーにはあまり関係するものではないが、なぜか気になるのである。以前のエピソードでも地味にタバコのパッケージが登場していたが、今回も「Cecil」というタバコが出てくる。だからどうしたというわけではないが、当時は普通にタバコが扱われていたという話。今なら自粛対象か。
あと、コロンボが男性向けの美容室に捜査で行った際に、不可抗力的に散髪させられてしまうシーンがあるが、その値段※もさることながら、マニキュアもさせられるという流れは、日本ではあまり馴染みがない気がする(単に自分が”床屋”にしか行ったことがないからなのか?)。しかも、コロンボの指先はお世辞にもキレイとは言えず、逆効果のように見えるからちょっと笑える。(※撮影当時、1976年の為替レートは1ドル293円で25ドルは7,325円だ)
以上。