suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

せんべろの旅(短縮版)

私は飲兵衛である。若いころは下戸で、乾杯時のビールのコップ1杯で十分酔えた。健康診断で肝臓系の数値がなぜか飲兵衛風だったのか、医者に「お酒をよく飲みますか?」と聞かれて違和感を覚えたほどである。もちろん、今なら「はい!」と即答。

 

20年ほど前に会社での配置換えがあって、同僚の営業マンと一緒に仕事をすることが多くなって、そこで毎晩のように付き合わされた。そして、鍛えられてしまったのである。元々の素地があったのかは知らないが、それなりに飲めるようになり、今では休肝はほとんどない(体調不良時のみ)。

 

月日が経ち、今度は単身で大阪に住む機会があった。こうなると好き放題、マイペースで飲める。元々大阪の飲食店はリーズナブルで、毎晩のように夕食の代わりに飲み歩いた。当時は食べログもマイブームだったので、どんどん新規店(自分にとって)も開拓していった。ちなみに記録を付けた中で「大阪府+居酒屋」で絞っても131軒行ったことになっている。居酒屋にカテゴライズされてない店舗でも飲酒できるので(例えば食堂とかラーメン屋など)、実際はもっと多いと思うし、隣接する兵庫や京都にも足を延ばしたりした。

 

その大阪時代(2010年代の4年と半年)に、初めて見聞きしたのが「千ベロ」なる言葉であった。2016年に下記の店のメニューで見たのが最初の出会いであった。意味も書かれていて納得したものだ。

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さすが大阪、ノリがいい。私もすぐにその言葉に馴染み、居酒屋を探して歩く場合、このフレーズを無意識に探していた。他にも「飲み放題」というのもあるが、その元を取るほど連続しては飲まない。「ほろ酔い」で十分なのだ。上記の店の「3杯」がちょうどいい感じだった。

 

そして名古屋に戻った。でも、やはり大阪とは異なり、せんべろというキーワードにはなかなか出会えずにいた。(この日記内では基本的には”せんべろ”と表記)。でも、去年の暮れごろについに見つけたのだ。

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しかも、前出の大阪の店よりつまみの数が多い(1点→3点)。せんべろとしてのコスパはなかなかなものである。しかも駅からも至近距離で利便性も良い。発見後、何回かお邪魔した。

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飲み代は追加不要なので気軽に追加のつまみを頼んだりもする。ある時は「あん肝」だったり。

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次に見つけたのは偶然で、以前からたまに行く立飲み屋に寄ったら、店内に「せんべろ」メニューが用意されていたのである。

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この店のせんべろシステムは今まで見たことのない(大阪のワインバルで似たようなパターンはあったが)形式で、1000円でコインが5個手元に来る。それを元に、メニュー表からつまみやドリンク類を選ぶのである。専用のメニュー表には金額ではなくコイン数が書かれているわけで、1アイテム当たり1~3枚の表示となっている。

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一見ユニークで使い勝手も良さそうだが、よく考えると割高なのだ。例えば生ビールの中ジョッキはコイン2枚なので、1000円分で2杯、そして残り1枚でつまみを選ぶことになり、通常メニューでの組み合わせとそんなに変わらないのだ。逆にメニューが限定されており自由度がない分、何となくモヤモヤする感じ。実際、先客の男性も「そんなに得じゃないよ」と小声で教えてくれたりも。まあ、余興に近いせんべろだった。たぶんこのせんべろのリピートはないだろう。でも、この店は客相が良くスタッフも雰囲気が良いので、カウンターで立飲みしていると、いろいろとコミュニケーションが楽しくて、通常メニューでのリピートは”アリ”なのは確かである。

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そしてさらに、今日、2つ前の店と同じ系列店の別店舗でコスパせんべろ掲示を見つけてしまったのだ。なんとアルコール類(ソフトドリンクも可)が4杯に”増量”されていたのだ。まあ、期間限定(3月中)なので、継続利用は出来ないが、とにかく素晴らしい。

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3点のつまみのうち1つが枝豆に固定され若干ランクダウンした感じだが、あまり気にならない。

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そして今回の追加は「アジフライ」とした。『孤独のグルメ』に登場して以来、要チェックメニューの1つに格上げされたのである。アジフライにかけるのは「ソース」「しょうゆ」「マヨネーズ」?主人公の井之頭五郎も迷っていたりで、食べ比べも面白い。

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追伸。

ソースとしょうゆの問題は「天ぷらにソースをかけますか?ーニッポン食文化の境界線ー」という本を過去に読んでいたので、余計に気になるテーマになっていると思う今日この頃。

 

以上。