刑事コロンボ#48 「幻の娼婦」
原題:Sex and the Married Detective(直訳:セックスと既婚の探偵)
日本語版:1993年 NTV
オープニングでいきなり車の大群が次々と映し出され、その後で大規模な高速道路のジャンクションの上空映像が流された。じゃあ本編でも車が多数登場するのかと思えば、逆にほとんど出てこなかった。しかも、この映像が何かの伏線になっているのかというわけでもなく(見逃したか?)、再登場もしないので車種の特定はスルー。
何となく定期的に登場する犯人が著した本。今回は本自体が捜査のきっかけや証拠にはなっておらず、その内容が犯人のプロファイリングの要素として使われている格好だ。
本のタイトル"THE COURTESAN COMPLEX”を和訳すると「閨閥」となる。なかなか難しい単語のようだ。
閨閥(けいばつ)とは、外戚(妻方の親類)を中心に形成された血縁や婚姻に基づく親族関係、又はそれから成す勢力、共同体、仲間などを指す。もともとは中国語で「閨」の意味は夜、寝るための部屋のこと。婚姻は政略結婚[3]も含み、政界、財界、官界さらには王室、貴族に属す一族が自身や血族の影響力の保持および増大を目的に、婚姻関係を用いて構築したネットワークを門閥(もんばつ)と呼ぶこともある。
(Wikipediaより)
☆ノンアルなら捜査中にも飲める
バーテンダー養成教室で、聞き取り捜査をしているコロンボが、バーテンダーから提供されたのが「シャーリー・テンプル」。基本的にはノンアルコール・カクテルで、これなら操作中にも堂々と飲める。でも、個人的にはストローに付いている飾りが気になった。
調べてみたらこういうものをハニカムペーパーと呼ぶらしいが、子供の頃に同じ構造の飾り(果物だけじゃなく)を色んなシーンで見た気がするが、もう記憶の彼方だ。
☆余分なシーンが多いような気がする
コロンボが”昔取った杵柄”的にチューバを即興で演奏する場面があり、その音楽に合わせて屋外にある噴水が”踊る”ような映像が、それなりに長く流れるが、何か意味があるのだろうか。少なくとも犯罪捜査には何ら関係ないように思えるのだが。コロンボ、いやピーター・フォークのかくし芸の披露か?
☆まるでミステリー・ゲームのよう
犯行現場に遺留された被害者の持ち物が、テーブルの上に並べられて自視点で撮影されているシーンが出てくるが、まるでこの手のゲーム画面のように思えた。
「何か足りないものがある。それは何か?」
たぶん、コロンボでないと違和感もなくスルーすることになるだろう。凡百の刑事なら解決にまでたどり着けないかも知れない。
(https://appget.com/appli/view/67782/ より)
以上。