刑事コロンボを見ていると、市街地などでのロケが主なので、アメリカの当時の様々な場所が登場する。その場所が実際、どこにあるのか見ているうちに興味が沸いてくる。そんな人のために、ロケ地マップを作ったマニアがいる。もちろんアメリカ人なので、表記は英語だけど、なかなか細かいところまで登録されているのは素晴らしい。
贅沢を言えば、シーズンごとの分類ではなく、エピソードごとにして欲しかったが、それは贅沢な話と言うものか。
ところで、このマップを探したきっかけが、あるファンサイトへの投稿で、とあるエピソードで使用された建物は、具体的にどこの何という建物かという問題で、この辺りは推測も含めて人によって異なる意見が出ることがある。何しろ50年前の話なので、現存していない建物も多く、検証が難しい場合もあるからだ。ただ、上記のMAPを作っているようなコロンボのファンサイトは多数あるので、その中を丹念に探していけば、きっと答えが見つかるはずである。
まず、上の写真の左が「構想の死角」で右が「アリバイのダイヤル」のシーンだ。この２つのエピソードに出てくる建物は同じであることが分かる。でも、実際にどこの何という建物かが不明である。
次にこの写真、左が「殺人処方箋」に登場する邸宅で、右が実在する「スタール邸」(Stahl House)であるが、同じ建物であることは間違いない。
で、前出の２つのエピソードに登場した建物が、このスタール邸だという話があるのだが、どうもそうでもないような感じである。確かに見晴らしのいい丘の上に建ち、優雅なプールを持つ豪邸という点では一致するが、おそらくこのようなお金持ちの家は、アメリカには珍しくないだろう。（実際に見たことはないが）
上記の写真は、「構想の死角」や「アリバイのダイヤル」のロケ地だろう場所の現在のストリートビューだが、おそらく邸宅は建て直されているように思われる。
ということで、この問題は現時点では未決ということで。
追記。
住所である「944 Airole Way」で検索すると、現在のモダンな建物が出てくるが、それ以外にも何となく似ている画像もある。
まず、直接は解決には結びつかないがこんなことをしているマニアも発見した。かなり手が込んでいる。
あと、同時期の米国ドラマの『ロックフォードの事件メモ』にも同じ建物が登場しているのを発見した。（上がコロンボ、下がロックフォード）
以上。
