題:The Most Crucial Game(直訳:最も重要なゲーム)
日本語版:1974年 NHK総合
【今回の小ネタ】
☆いつものように小道具が気になる
どうも”小道具が気になる症候群”に罹っているようだ。今回は主に最初に登場する酒類とタバコ。 酒瓶(のラベル)は多すぎて元ネタを探すのは容易ではない。一方、赤い箱のタバコは、なんとなくマルボロを元ネタにしたような文字と色だ。実際は真っ赤な箱ではないが、なんとなく。
☆空港に着陸したのは旅客機ではない
犯人が被害者の奥さんを迎えに空港に行くが、その空港に向かって飛びさらに着陸する航空機のシーンがある。でも、ランディングギヤに違和感を覚え、ネットで調べたら旅客機ではなく爆撃機(おそらくB-52)のそれであった。手持ちの素材を使いまわしているのだろう。
↓実際のB-52 の写真
B-52の着陸シーン(横風に煽られているが……)
☆その空港に到着するコロンボの車
いくら汚れた雰囲気を出そうと思っても、これじゃあわざとらし過ぎ。いわゆるウェザリングなのだが、子供のイタズラに見えてしまう。
☆チリを食べ残すコロンボ
いくら録音テープに集中しているとは言え、好物であるチリをまるごと残してしまうとは、コロンボらしくない。ちゃんと完食しよう。
↑コロンボが残したチリを回収する店員。
☆記憶って誇張されるのか
コロンボが捜査のために臨時雇いの秘書宅に訪れた際に、ピンク色の派手な籐製と思しき椅子に座るシーンがある。これって『エマニエル婦人』が座っていた椅子じゃないの?と思って、画像検索するとデザインがかなり違っていた。記憶の中でデザインが誇張されていったわけか。人の記憶っていい加減だ(自分だけ?)。
☆今回のエピソードについて
なんかストーリー上のネタが見つからず、なんでだろうと考えたが、きっと今回のエピソードは「普通のアリバイ崩し」になっている点だろうと思う。ミステリーでは定番なのだが、コロンボシリーズとしては物足りない気がする。しかも、最後に犯人が観念するシーンがあるが、今までかなり粘ってきたにしては、ちょっとあきらめが早い気がする。あと、日本語のタイトルもズバリ過ぎて、見る前の興味を半減させていると思う。
追記。
このエピソードに出てくるプール付きの邸宅に関して、別の日記にて考察してみた。答えは出ていないが、こういう深堀りも面白いものだ。
以上。