suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの普通の日記

月刊ムーの記事

久々に本屋に行った。そして何気にノンフィクション雑誌のコーナーに行くと、『月刊ムー』の最新号が平積みされていた。目が合ってしまってはしょうがない。「買うしかない」。久々の購入。ここ20年ほどを平均すると、年に1冊ペースか。読者(専門用語で”ムー民”と言う)としては低レベルである。でも、この”分野”は結構好きで、今、BS放送でやっている『超ムーの世界R』も自動録画予約して、毎回欠かさず見ていたりもするし、別の某BS放送の『NASA超常ファイル』なんかも見ていたり。

muplus.jp

さて、ほぼ毎回、さらっと流し読みすることが多く、例えばこんな日記のネタにするほど深く興味を持った記事はなかった。もちろん、そうは言いつつ継続的に(年1ペースとはいえ)購入しているわけで、嫌いではない。でも、今回は違った。まだすべての記事に目を通したわけではないが、少なくとも”総力特集”の<新型コロナと最新「ウイルス進化論」の謎>という記事は、かなり興味深い内容で、この日記を書かせる情報パワーを持っていると思ったのだ。

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全22ページという特集としてもボリュームのある記事で、中野雄司という人が書いている。かなりの知識量でしかも論理だてて書かれているので、どこかの研究者なのかと思い、ネットで調べると同姓同名の大学教授らしき人も見つかった。でも、その人かどうかの確証はないし、バックナンバーでも結構な頻度で記事を書いているので、いわゆるサイエンスライターなるジャンルの人かも知れない。

で、記事の概要を書こうと思っていたが、実は公式の「MU Tube」なる動画が見つかったので、手抜きしてそのリンクで済ますことにした。今回の特集は、前後編2つの動画に分かれて紹介されている。(動画の向かって左の人物は月刊ムーの編集長)

www.youtube.com

www.youtube.com

……と、この動画はちょっとふざけていて、実際の記事はもっとまじめなのだ。最後は宇宙の話にまで飛躍してしまうが、決して途中で話が飛んでいる感じはなく、史実を絡めながらスムーズに持論が展開されているので、違和感なく最後まで読み進めることが出来た。さすがに最後の章ではいつもの“ムー・ワールド”が展開されるけど、本文中に挿入されている手書きの図などを、立派に見えるカラーCGで作成し、記事全体をきれいなカラーページに仕立て上げれば、某「Newton」の記事と言っても信じる人がいそうな内容であった。

 

今回の特集は下記のような章立てになっている。

  • プロローグ ウイルスは遺伝子を書き換える
  • 第1章 見えてきたウイルスの真の姿
  • 第2章 ウイルスは生命を進化させる
  • 第3章 パンデミックが歴史を変える
  • 第4章 ウイルスは人の心を自在に操る
  • エピローグ 宇宙からのツール=ウイルス

この中で様々な専門知識や歴史上の話が登場するが、個人的に気になったワードを抜粋して、それらに関連した情報をネットで検索して抜粋引用してみることにした(記事本文への登場順)。

 

エリシア・クロロティカ

このウミウシは動物なのに、光合成をすることが知られている。見た目も緑色の葉っぱのようで、ちょっと不思議な生物である。とはいえ、エリシア・クロロティカは、自分の力だけで光合成をしているのではない。藻類を食べることによって葉緑体を取り込み、その葉緑体光合成をしているのだ。
人類が「ウイルス」と縁を切ることができない深い理由(更科 功) | ブルーバックス | 講談社(3/3) より)

内在性レトロウイルス

内在性レトロウイルスとは、太古に感染したレトロウイルスが「感染先の動物(宿主)の生殖細胞」に入り込み、ゲノムの一部と化したDNA配列を指す。一方のトランスポゾンは、ゲノム中において、自身のDNAの一部から転写されたRNA配列を逆転写してDNAに戻し、それを別の領域に挿入する転移因子の総称だ。「はるか昔に人類に感染したレトロウイルスの遺伝子がヒトゲノムに取り込まれ、遺伝子として胎盤で何らかの機能を持つようになったのではないか。」
太古に感染したレトロウイルスが、胎盤の多様性の原動力だった! | 特集記事 | Nature Careers | Nature Research より)

バクテリオファージ

バクテリオファージとは,細菌(バクテリア)に感染するウイルスのこと。多くが細菌を殺す性質を持ち,かつてはこれを活用して細菌感染症を治療する「ファージセラピー」の研究が盛んに行われていました。ところが,アオカビからペニシリンが発見され,抗生物質が治療に使われ始めると,ファージセラピーは忘れられた存在となってしまいました。しかし近年は,抗生物質が効かない耐性菌の出現が問題となっています。抗生物質には例外なく耐性菌が出現し,中には全く薬が効かない耐性菌も存在します。そこで,細菌の天敵であるバクテリオファージの存在が,再び注目を集めているのです。
細菌に感染する天敵ウイルス「バクテリオファージ」を自由に改変する仕組みを開発。 | 国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 より)

ドミトリー・イワノフスキー

ルイ・パスツールエドワード・ジェンナーはウイルスの感染を防ぐ最初のワクチンを開発したが、彼らはウイルスの存在を認識してはいなかった。ウイルスの存在に関する最初の証拠は、細菌が通過できない大きさの孔を持つフィルターを用いた実験から得られた。1892年ドミトリー・イワノフスキーは、病気に感染したタバコの葉の圧搾液が、このフィルターを通しても感染性を失っていないことを示した。マルティヌス・ベイエリンクは、この濾過された感染性の物質を「ウイルス」と名付けた。この発見がウイルス学の始まりであると見なされている。
ウイルス学の歴史 - Wikiwand より)

ポリドナウイルス

小学校の教諭だった友人が、“子どもたちにアオムシの飼育観察をさせていたとき、野外で飼育したアオムシの何頭かが、サナギからチョウへと変身をせず、アオムシの体から更に小さな多数のアオムシが出てきて、子どもたちをびっくりさせた“と話していた。子供たちは大変びっくりした事だろう。(中略)大変身をさせているのは体長3~5㎜ほどのコマユバチ科の狩バチで、体内寄生で子孫を残す。母親バチは寄主の幼虫体内に卵を産み落とし、同時に毒液 + ポリドナウイルス を注入する。
いつでもLOUPE:「宿主と共生するウイルスたち」 より)

ナノマシン

喜納氏らが開発した新技術の重要なポイントは、薬剤の到達が困難な膠芽腫に対して、ナノマシンと呼ばれる技術を用いて、膠芽腫には薬剤を効かせづらいというハードルを乗り越えたことだ。「我々は体内病院を目指している。体の中で検出、診断、治療を同時に行うミクロ決死隊。ウイルスサイズのスマートナノマシンで実現しようとしている」と喜納氏は言う。
がん免疫療法の効果がナノマシンで飛躍的に向上|Beyond Health|ビヨンドヘルス より)

レトロトランスポゾン

トランスポゾン(Transposon): ゲノム上を転移(移動)することができるDNA因子。その転移様式の違いにより、トランスポゾン、レトロトランスポゾンの二種類に分類される。レトロトランスポゾンは、自身のDNA配列から転写されたRNA配列を、逆転写反応でDNAにコピーし、このコピーをゲノムの別の場所に挿入することで転移する。LTRレトロトランスポゾンは、末端に長い反復配列(Long terminal repeat)を有するものを指す。
脳の認知機能に重要なレトロトランスポゾン由来の獲得遺伝子を発見| 研究成果・プレスリリース | 国立大学法人 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 より)

ウイルス進化論

親から子へと遺伝情報が伝播する垂直伝播に対し、ウイルスを介して他個体に遺伝情報が伝播することを水平伝播という。「ウイルス進化論」においては、水平伝播が生物の進化において積極的な役割を果たしていると考える。(中略)咳やくしゃみをしたり、下痢をしたりするのも、ウイルスが自らのコピーを拡散させるための「戦略 stategy」であり、「延長された表現型 extended phenotype」であるといえる。ウイルスは人間の神経系に影響を及ぼし、感染者の性欲や社会的欲求を高めている可能性もある。
ウイルス進化論 - 蛭川研究室資料集 より)

さらに……

www.nagaitoshiya.com

超弦理論

超弦理論とは何か?
• ミクロな世界の物質(素粒子)は弦からできているとする仮説。
• 実験では弦は観測されていないし、直接観測することはまず不可能。
なぜ超弦理論を研究するのか?
• 宇宙には未知の粒子がある可能性があり、新理論が必要になる。超弦理論は、重力と電磁力などを統一的に記述する理論になっている。
ブラックホールのミクロな性質を研究できる。
宇宙論、とくに宇宙の始まりを議論できる可能性がある。
「超弦理論入門」茨城大学理学部 百武慶文 
より)

ヒトゲノム計画

約30億塩基対にも上るヒトゲノムの完全解析を目指した国際的プロジェクト「ヒトゲノム計画」が発表されたのは、今から約30年前の1990年のことでした。30億ドルもの巨額の予算を投じて実施された同プロジェクトは、ヒトゲノムに関する様々な知見を生み出し、また同時にプロジェクトを通じて誕生した各種技術とその知的財産は、米国に莫大な利益をもたらしたと言われています。
なぜ米国は「ヒトゲノム計画」で成功を収めることができたのか 同計画を通じて見えてきた「基礎研究から知財を生み出す方法論」 | インタビュー・コラム | LINK-J より)

人工ウイルス

リードは自称「合成生物学の大ファン」で、この技術を使えば地球温暖化を食い止めたり、人の寿命を延ばしたりできると考えている。ただし、そこには「闇の世界」の影響もあり得る。その技術が悪い人間の手に渡れば、それを用いて開発した生物兵器が人類に未曽有の打撃を与えかねないからだ。
旅客機を爆破すれば100人単位の、大型スーパーを襲撃すれば数十人単位の犠牲者が出る。ただし被害はいずれも局所的だ。しかし人工ウイルスは世界中に拡散し、猛烈な勢いで感染する。その犠牲者数は、悪くすれば億単位にもなりかねない。
SFっぽい小説やドラマの世界の話ではない。合成生物学は現に大きな成果を上げているし、一方では深刻な懸念をもたらしている。
人工ウイルスがテロ兵器になる日 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト より)

メディコ・デッラ・ペステ

karapaia.com

藤原武智麻呂藤原四兄弟

実は奈良の大仏が作られた理由のひとつが感染症対策だった、というのをご存知でしょうか?
 大仏の制作が開始されたのは西暦745年。聖武天皇が位に付いていた8世紀前半、天平9年(737年)には、当時の政治の中枢にいた藤原武智麻呂・房前・宇合・麻呂の四兄弟が、当時猛威をふるっていた天然痘で相次いで死去したそうです。そのほかにも、天平時代は例年旱魃・飢饉が続いたり、天平6年(734年)には大地震で大きな被害があったり、社会が不安にさらされた時代であったそうです。
 聖武天皇による東大寺大仏の造立には、こうした社会不安を取り除き、国を安定させたいという願いが背景にあったものと推測されています。

スペイン風邪

1918年5月、第一次世界大戦の中立国スペインには戦争の惨禍はおよんでいなかったものの、世界経済の破綻で国内はインフレにあえぎ、社会情勢は不安定であった。
首都マドリードでは、不景気をふっとばそうと盛りあがった守護聖人サン・イシドロ祭りの直後、発熱と消化器症状と全身倦怠を症状とする病人が次々とあらわれた。
5月22日にマドリードABC新聞がこの病気を記事にし、5月末にロンドンのロイター通信が“マドリードに変わった伝染病が発生した。軽い症状で、死亡例は報告されていない”と配信した。
これらが、第一次世界大戦の戦中から戦後にかけて世界的に大流行したインフルエンザの最初の報道であり、以後、スペイン風邪(Spanish fluまたはSpanish Lady)とよばれるようになった。
ナチス台頭の伏線となったインフルエンザ|世界史を変えたパンデミック|小長谷正明 - 幻冬舎plus より)

カクゴウイルス

ミツバチの中には天敵であるオオスズメバチなどに襲われたときに、逃げ出してしまう働きバチと、女王バチを守るため勇猛果敢に立ち向かう働きバチに分かれるそうです。そして、それぞれの個体を調べてみると、後者のハチの脳はウイルスに感染していることが分かっています。ミツバチは一度針を刺したら死んでしまう。。。まさに決死の「覚悟」で立ち向かうことから「カクゴウイルス」と名付けられたそうです。
カクゴウイルス – 株式会社マルワ スタッフブログ より)

ヤマアラシのジレンマ

人間同士、100%傷つけない関係などないと思ったほうがよいとの前提で、ヤマアラシ同士の関係を人間同士の関係にたとえた心理学の話だ。ヤマアラシとは、全身が硬くて長いトゲで覆われていて、怒るとそのトゲが強力な武器になるあの動物だ。ヤマアラシは一匹だと寒いから、他のヤマアラシとくっつこうとする。しかし、くっつくと針が刺さって痛いから離れようとする。(くっつけない)くっつきたいのにくっつけない、離れたいのに離れられない。というジレンマが人間関係に似ているというものだ。
【校長室より】ヤマアラシのジレンマ(2019.3.7) | みどり市立大間々東小学校 より)

メガウイルス

メガウイルス・キレンシス (Megavirus chilensis・MGVC) とは、メガウイルス科メガウイルス属に属する唯一のウイルスである。見かけの直径とゲノムサイズが共に巨大なウイルスであり、これらの値はパンドラウイルス属の2種に次ぐもので、いくつかの生物よりも大きい。(中略)メガウイルスの名称は、その名の通り巨大なウイルスであることに因んでいる。キレンシスは発見地のチリに因む。
メガウイルス・キレンシスとは?気になるメガウイルス・キレンシスの最新の情報から解決。 より)

パンスペルミア

 地球に生物が誕生したのは惑星についているウイルスが地球に落ちたから。 「パンスペルミア仮説」と言います。 生命の誕生はまだ証明されていません。 この「パンスペルミア仮説」も候補とされています。
 パンスヘルミア仮説では,地球上で生命が発生したという説を否定します。 最初の生命は宇宙からやってきたとする説であり, 「胚種広布説」あるいは「宇宙播種説」と訳されます。 この説のアイディア自体は1787年アッペ・ラザロ・スパランツァニ (スパランツァニも自然発生説を否定した実験で有名である) によって唱えられました。 この後,1906年にスヴァント・アレニウスによって「パンスペルミア(仮)説」 という名前が与えらました。
生命はどこから来たのか(パンスヘルミア仮説) より) 注:文中ママ

 

以上。