原題:Any Old Port in a Storm(直訳:嵐の中の古い港)
日本語版:1974年 NHK総合
【今回の小ネタ】
☆兄弟で対照的なマイカー
異母兄弟ということでかなり性格の異なる兄弟が登場、兄が犯人で弟がその被害者という、よくある展開。乗っている車も、実業家の兄はロールス・ロイス・シルヴァーシャドウで、遊び人(?)の弟はフェラーリ330GTSという、両極端なイメージ対比となっている。ちなみに、このフェラーリのエンジンは「4.0 L (3967.44 cc) Tipo 209 Colombo V12」ということで、コロンボという名が付いている。
☆仲間で飲むおいしそうなワイン
邦題の『別れのワイン』が示す通り、ある意味、このエピソードの主人公はワインであるとも言える。ワインを楽しんでいるシーンを見ていると、無性に飲みたくなる。でも、その味はほとんど分からないので、いつもは安物のワインで満足していたりする。
☆地味な小道具
今回は上述したとおりワインが主人公とも言えるので、目立った小道具はあまりなかった。コロンボがヒントを得るTV番組のシーンに登場するテレビは、メーカーも不明だしチャンネルもないただの箱っぽく、画面は合成だと思われる。あと、犯人が用意した自転車は折り畳み式で、確かにフェラーリのトランクには入るものだが、いつどこから調達したものなんだろうか。
今回もチラリと登場する、最大出現わき役キャラの キャラマイク・ラリー。今回はかなり目立っていた。でも、これってバーテンダーの恰好なんだろうか?
☆呑んで~呑んで~呑まれて~呑んで~
今回ほどコロンボがお酒をのむエピソードはないと思う。冒頭あたりのシーンでバーでビールを飲んでいる(飲んだ後の)シーンはいいとして、その後、犯人に付き合って4回もワインを飲んでいる。途中、そんなに飲んでなさそうなのに足がふらつくようなシーン(セリフ)もあり、イタリア系にしては酒に弱そうだ。じゃあ、最後に白ワインを飲んだ後にプジョーを運転しているわけだが、大丈夫なのだろうか?(飲酒運転かどうかは別としても)
☆あのワイナリーは実在した
ロケ地になったワイナリーは実在し、その名称はミラソウワイナリー(the Mirassou Winery)なのだが、後にガロ(Gallo)によって買収され取り壊されたらしい。現在は、何も残っておらず、住宅地になっているということで、ちょっと残念な話だ。
☆レストランで流れている曲は
コロンボ、エイドリアン、カレンの3人が食事をしたレストランで演奏されていた曲は『Sous le ciel de Paris』(パリの空の下)。
以上。