刑事コロンボのエピソード4『指輪の爪あと』(軽いネタバレな日本語タイトルはセンスなしだが)で、犯人の事務所で犯人と舌平目を食べながらワインを飲むシーンがある。犯人から転職のオファーを受けている、というシチュエーションなのだが、コロンボはその気はさらさらない。
その時に飲んでいるワインの色が微妙で、本来なら魚料理には白ワインを組み合わせるはずが、そうじゃないかも知れないという話が出た(→ブログ刑事ぼろんこ)。そこで、そのワインに焦点をあて、検証・考察してみることにした。
スクリーンショットを何カットか取得してみたので、それらをベースに詳しく見ていく。
【ワインクーラーを使っている点】
基本的に ワインクーラーを使用するのは、冷やして飲む白ワインだ。なので、白ワインと思われるが、グラスに入っているワインには色が付いている。そこに検討の余地が出てくるわけ。(赤ワインでも夏季などでは軽く冷やすこともあるようだ)
以前、サイゼリヤの近くに住んでいたことがあり、週末になると昼呑みしていたが、サイゼリヤの白ワインは限りなく透明に近かった。私の中での白ワインはこんなイメージだったので、色が付いているのには違和感を覚えた。
【犯人が飲んでいるワインは色が濃く見える点】
同じワインボトルから注いだはずなのに、犯人のほうのワインはかなり濃く見え、画面の印象としては赤ワインに見えなくもない。でも、常識的に言っても自分だけ赤ワインにするわけはないし、注ぎ直すシーンもない。
【透明でもないし赤くもない点】
しかし、美味しそうな料理だ。最近、こんな感じでオシャレに食事をしたことがない(ってここで愚痴を言ってもしょうがない)。で、白ワインに関してこういう解説がネット上に書かれていた。(以下は、「家ワイン」の記事より抜粋引用)
一般的に樽熟成を経ていない白ワインの場合は、新しいものであればある程に透明感のあるグリーン色です。そして、徐々に落ち着いたイエローへと替わり、熟成を経るとゴールドとなります。ここから更に酸化していくことで、トパーズやアンバーといった色合いに変化していきます。一方、樽熟成を経た濃い色の白ワインの場合は、熟成まではゴールドが濃くなっていく感じで、酸化することで琥珀色へと変化していくようです。
なるほど、確かにコロンボたちが飲んでいるワインは琥珀色と言える。熟成ということは、長く保管されたワインってことで、なんだか高そうだ。まあ、犯人はかなりの高収入(年収1億円?)なので、ビンテージ物の高価なワインをこれ見よがしに用意して、オファーを成功させるためにコロンボに飲ませたのだろう。
結論:熟成されたヴィンテージ白ワイン
考察は以上だが、あくまで推測なので、間違っているかも知れない。
熟成ワイン、書いていて興味がわいたけど、高級ワインは口に合わない(ていうか買えない)ので、いろいろとネット検索をした結果、リーズナブルな国産ワインが見つかった。
これなら買えそうだ。グラス1杯100円のワインから、いつの日か脱却したい。