刑事コロンボ#43「秒読みの殺人」
原題:Make Me a Perfect Murder(直訳:私を完璧な殺人者にしてください)
日本語版:1979年 NHK総合
エピソードのしょっぱなで目立っていたのがコロンボの愛車。ルームミラーが取れかけてそれをコロンボが直そうとして運転に集中できず、警官に目を付けられ最後には事故ってしまう。しかも、良く見るとハンドルの中央部のパーツが足りないようだ。
↓ 本来はこんな感じなのだが。
犯人の車は後半に出てくるが、相変わらずのセレブである。元々「フォードマスタングⅡ」に乗っているが、被害者からは手切れ金としての高級車「メルセデスベンツ450SL」にプレゼントされたが、結局は乗らずじまい。要らないのならちょうだいな。
↓ ベンツのキーをドリンクが入ったグラスに投入する被害者。でも結局、飲んでもらえず空振りだったのは残念だ。
さすがに舞台がTV放送局、様々な電気製品が登場する。支店長の机はまさにコンソール。内側に様々な”製品”が並んでいるが、何となくそれっぽい小道具を集めただけのようにも見える。右端には当時の電卓もあったりする。犯行に使うのはタイマー代わりのテレコだが、これはマイクロカセットタイプ。また、ラジオのアンテナを折るシーンがあるが、これは昭和なBCLラジオっぽいが型番は特定できず。あと、映写機のカウンターが”フィーバー”しているシーンを偶然に捉えて自己満足。
物語の最後の方に出てくる(コロンボの定番の紙袋の中から)2種類のビデオテープ。見たこともない形状だが、昔は様々な規格のカセットが乱立していたのだろう。白いのはVHSにも見えるが、果たして。
☆TVは修理して使うもの
今のテレビは電子回路の集積みたいなものなので、壊れたら現物交換となるだろう。でもコロンボの時代、日本で言えば昭和な世界では、TVが不調になったら基本的には電気屋さんが修理する。自宅まで来て修理することも多かったが、このエピソードでは電気屋で修理中だった。写っているドライバーはスタンダードなもので、自宅にも似たようなドライバーがある。
☆こういうシーンは内輪ネタなのか
放送局がメイン部隊なのでTV放送関連の機器が登場するが、この最後の場面での機材はコロンボの映像編集にも実際に使われているハードを大道具として使ったように思う。ただ、映っている画像はちょっと怪しい。細かくはチェックしていないが違和感ありあり。
☆やはり今回も古畑任三郎にてリスペクトされている
今回のエピソードを改めて見ると、桃井かおりが犯人役である古畑任三郎の「さよなら、DJ」を思い浮かべる人も多いと思う。他にもリスペクトされている話があるが、今回はかなりダブっている。再度、古畑任三郎を見てみるもの楽しいかも知れない。
以上。