獄激辛カレー焼きそば
ツイッターでカップ麺情報を毎日のように発信しているアカウントをフォローして以来、影響を受けやすい私は、機会があればカップ麺を食べていたりする。それ以前は”太るから”の理由で極力控えていたのに、である。さらに数年前にラーメンにハマっていた時期には、毎年の人間ドックで高血圧気味という診断 が出て、それが塩分の取り過ぎが原因ではないかということで控えた時期もあった。
結局、血圧の上昇はどちらかと言えば飲酒によるものだろうと自己判断し、時々はラーメンを食べてはいたが、このアカウントの投稿がTLに毎日表示されることが、一種のサブリミナル効果になったようで、最近では週に1度以上、食べている感じである。
以下は、直近3ヶ月ほどのカップ麺の食記録と、その最新の「ペヤング 獄激辛カレー焼きそば」のレポートである。
▶東洋水産「1食分の野菜 魚介の旨みちゃんぽん」
これは良くある”1日分の野菜が摂れるジュース”の表現と似ていて紛らわしい。あくまで1食分であり1日分の3分の1だ。まあ、カップ麺で野菜不足を補おうとするユーザーが多くいるとは思えないが。
▶NISSIN「AFURI 冬限定 柚子塩らーめん まろ味」
写真は、1年前に売り出していた同一商品との比較である。最近のカップ麺の新作は、限定生産(おそらく1ロット生産)で、その中から人気だったものを後日再発売するケースが目立つ。その際に、パッケージデザインを微妙に改良していることが多い。(実店舗情報)
▶サンヨー食品「世界の山ちゃん監修 幻の手羽先風味ラーメン」
この日は、コンビニで「山ちゃん」を共通キーワードの商品を買って、近所の公園で食べてみた(アルコール付き)。「山ちゃん」は名古屋の有名な居酒屋チェーンでグローバルにも店舗展開していて、その看板商品が「幻の手羽先」である。その風味をラーメンで再現するのには無理があると思ったが、やはりそうだった。一緒に買ったサッポロポテトのほうが、再現性は(五十歩百歩だが)高いと思った。
▶NISSIN「味仙 名古屋名物 台湾ラーメン 大辛」
これも名古屋めしの一つと言える味仙(みせん)の台湾ラーメンをカップ麺化したものである。カップ麺化する商品の中で、台湾ラーメンは再現性が高いと思う。というかその雰囲気を再現しやすい、辛さが特徴のラーメンである。カップに書かれている「大辛」は、実店舗で言うところの”標準”の辛さだと思う。
▶NISSIN「日清焼そばU.F.O. T.K.Y.卵かけ焼そば」
これは購入前のイメージとかなり乖離する商品で、卵黄感はあまりなかった。天下の日清食品の商品ではあるが、日清のカップ麺で四角いパッケージは外れ、という持論があるが、まさにそれに合致する。というか、「UFO」なら丸くないとおかしい。
実は、食べた記憶もないし味の印象も残っていない。そんな商品だった。
▶ペヤング「やきそば マシマシキャベツ」
ペヤングは矢継ぎ早に様々な新製品をコンビニに送り出している。そう、コンビニありきの商品企画である。その後、結果的に売れなかった商品はディスカウントスーパーに流れて行くわけであるが、こういうビジネスモデルは長くは続かないだろう。この商品もイマイチだと思う。キャベツは焼きそばにとっては邪魔な存在だと個人的には思うのである。
▶ファミマPB「四川風汁なし担々麺」
一時期、汁なし担々麺にハマったことがある。その極みが広島で遭遇した”汁なし担々麺”である。広島のそれは料理の世界を逸脱していると思う。要は「香辛料である花椒を摂取し痺れ感を味わう」食品になっているからだ。それをカップ麺で再現するのは無理だと思う。
▶明星(セブンイレブンPB)「特盛ネギ 背油とんこつ 博多 だるま」
博多ではかなり豚骨ラーメンを食べたと自分では思っている。基本は”豚骨臭ありき”で、それが嫌いな人は店に近づかない。この商品は少なめだが豚骨臭があった。これでなくては”博多”を名乗れない。(実店舗情報)
▶ペヤング「やきそば 辛口チゲ風」
食後の記憶なしで、ノーコメント。まあ、マズくはなかったんだろうけど。
▶NISSIN「麵屋のろま NOROMA 濃厚鶏そば」
この店はパッケージにあるように、実店舗は奈良県にある。数年前に期間限定で大阪市内で仮店舗を開いていた時に実食したが、評判どおりかなり美味しかった。それをどこまで再現しているか気になったが、具を除いておおむね80点はあげられると思う出来栄えだった。
▶セブンイレブンPB「徳川町 如水 塩ラーメン」
名古屋のラーメン店の中でも少なくとも5本の指にはいると思われる名店(自分調べ)で、いつも長い行列(店内にも”長い”待ち席がある)が目立つ。その店の監修で再現されたレンジ調理タイプのインスタント麺である(カップ麺ではないので例外扱い)。さすがに再現性は高く、美味しくいただけた。ただ、数量限定なので運が良くないと買えないのが玉に瑕。
▶サンヨー食品「麵屋はなび 濃厚海老味味噌ラーメン」
これも名古屋発祥の”ラーメン”である。しかも、今回も”山ちゃん”の時のようにスナック菓子も組み合わせて買ってみた。このラーメンを食べた時は病み上がりだったので、味が分かりにくかったのが残念(病み上がりにカップ麺を食べるのか!)。かすかに海老の風味はしたが。要リベンジ。
▶明星「チャルメラ 愛知 つけてみそかけてみそ ごま香る みそまぜそば」
名古屋ネタが続く、というかそういうのを選んでコンビニでゲットしているわけで、必然とも言えるラインアップ。期待していた”味噌感”はあまりなかったが、件のブログでは味噌をかなり感じたとのことで、個人差がある感じだ。
▶エースコック「看板の無い人気店 博多クリーミー豚骨ラーメン 博多元気一杯!!」
商品名どおりかなりクリーミーなラーメンスープだった。濃厚豚骨という感じではなかったが、他の豚骨ラーメンとの差別化に成功しているように思えた。以前から実店舗は気になっていて、いつかは行きたいが博多なので…(実店舗情報)
▶明星「チャルメラ 兵庫 大関 酒粕香る 豚旨しおまぜそば」
チャルメラの県名シリーズ(?)の兵庫県バージョン。兵庫と言えば灘、灘と言えば日本酒のメッカでの発想だろうけど、ちょっと苦しい。確かに酒粕の風味は感じたが、ただそれだけ。カルビーの県名シリーズ(?)を思い出した。
▶NISSIN「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いたらこ」
こちらは丸い焼きそばUFO(丸か四角は何か基準があるのだろうか?内容量?)。食べてみて改めて思ったのが、「これって細麺のタラコスパだがね」ということ。それ以上でも以下でもない。焼きそばではないと思う。(そもそも焼いていないし←それを言っちゃあおしまいだが)
▶ペヤング「やきそば 獄激辛カレー」
今回の最後に登場するペヤングのマニア向け商品。ここ数年、ペヤングは暴走気味で妙な商品を連発している。都度、買っていてもキリがないので、目立つものだけつまみ食いしているのが実情。今回は「獄激辛」という表現に引っかかった次第。元々辛いのは好きだが、どこまで辛く果たして完食できるか、というチャレンジャー精神(?)がパッケージを見て沸いた感じだ。
件のブログでもかなり辛さを強調していたので、準備万端で食してみた。
- 大学芋(昨夜のおかずの残り物)
- 牛乳
- マヨネーズ
- リンゴのヨーグルトがけ
辛すぎて食べ進めないとき用に最大限のサイドメニューを用意し、さっそくお湯を沸かし”製作”を開始した。
食べる前にもその激辛さを感じるほど強烈な辛さで、添付のソースを入れて混ぜた時に鼻を近づけたら軽くむせてしまったり、さらには、混ぜた箸の先をいつもの調子で舐めたら想定外の辛さで、その印象が大辛のカレーを完食後の口中の如しだったのだ。
「食べても大丈夫なんだろうか?」
少々の危機感が頭をよぎったが、ここで引いては男がすたる、というわけでもなく、単に好奇心ともったいない精神で先に進むことにした。
でも、やはり激辛だった、いや超激辛、まさに獄激辛という表現は正しかった。ここまでくると辛いというか痛いというほうが正確な表現かも知れない。なので、いつものようなペースで食べると、辛さがどんどん積み重なって行き、すぐに限界に達することになった。途中、小休止して牛乳を飲んだりして、口の中に累積している辛さを少し下げながら(でもリセットされるわけでもないが)、食べ進んだ。そうやって”匍匐前進”していたが、半分ぐらい食べた頃に「もう限界」と思ってしまった。
そこで、マヨネーズの登場となった。他の商品でもあるように焼きそばとマヨネーズの組み合わせは定番なので、反則技(あかん飯)ではないはずだ。マヨネーズの効果はそれなりにあって、最終的には完食できた。ただ、口の中は火の車なので、デザートとしてヨーグルトのかかったリンゴを食べたら、かなり”消火”できた感じだ。リンゴパワーを再認識する次第であった。
この辛さは、以前に食べた「18禁カレー」に匹敵するもので、でも、そのカレーはサスガに食べきれなかったので、今回は色々と対策したおかげだったと思う。いずれにしてもまともじゃない商品で、もちろんリピートは絶対にない。断言できる。
以上。