suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの普通の日記

飲食店の明暗

オヤジの日記 2021/2/14 晴れ

 

久々に娘夫婦と一緒に飲食した。コロナでなくてもこの夫婦は普段から忙しくて、なかなかタイミングが合わない。彼らの毎日の仕事は遅く週末はアウトドアの趣味に忙しいようだ。今回は(おそらく)バレンタインデーだということもあって、スケジュールを調整してくれたようだ。

 

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まずお昼に、名古屋でも人気のラーメン店に行くことにした。その話を前日に娘とLINEで交わしたら、「整理券をゲットしてあげるよ」ということで、並ばずに入店できそうだった。娘夫婦の自宅は、そのラーメン店から徒歩でも数分の位置にある。非常に便利だ。

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しかも娘が当日、車で迎えに来てくれるという至れり尽くせり状態だ。そして、開店時刻に無事に入店できた。(整理券に表示されている予約時刻は入店予定時刻の10分前)

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店内の雰囲気は以前と違ってピリピリしていた。カウンターには例によってアクリル製のパーティションと、そこに貼られている「黙食」のポスター。ここまでする必要があるのかは不明だが、店側も必死なのだろう。

”食事中(ノーマスク時)は会話はお控えください”

当然「黙食」の定義はそれだろう。でも、ラーメンが提供されるまでの待ち時間に、マスク越しで隣席の娘と小声で話していたら、目の前の厨房で調理していた店主が、

会話はお控えください

と、ちょっときつめの感じで言い放った。内心、

”食事中でないしマスクしているからいいはずだが?”

と思ったが、ここで下手に反論してわざわざ重苦しい空気にすることもないと思い、その言葉を飲み込んだ。でも、モヤモヤは消えなかった。

カウンターに座って注文後(実際には券売機方式)、10分ほどしてラーメンが配膳された。

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相変わらずの正統派の”麺顔”だ。乗っているのは標準で、豚ロース、豚バラ肉、そして鶏ささみのトリプル・チャーシューである。それぞれ特徴がありすべて美味しい。だがしかし、スープを飲んでちょっと塩辛い感じがした。好みの問題もあるが、「煮干しラーメン」という語感からくるイメージとは異なっていた。また、例によって麺が柔らかい。この店の特徴なのだろうが、もう少し固めでもいいといつも思う。

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ということで、食事は張り詰めた雰囲気の中で食べても美味しくない。自分の中では2ランクダウンの印象で、店を後にした。

 

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さて、このあとどうしょうか、という話になり私が「昼呑みでもしようか?」と半分冗談で言ったら、多数決、いや満場一致で昼呑みすることに決まった。「近くにいい店があるんだ」と得意げに娘が言った。「さすが地元情報。じゃあ、そこに行こう」となった。飲兵衛ばかりだとなんの支障もなく即決状態だ。

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ゆっくり歩くこと15分でその店の前に着いた。外観ではどんな店かが想像しにくい店舗だった。あとで分かったことだが、少し前までは別の店だったのを居抜きで呑み屋にしたとのこと。どうりで……

中に入ると3坪ほどの空間にL字型カウンターと4人席のテーブルがタイトにレイアウトされている。奥には仕切りを挟んでトイレと、2階に通じる階段があるようだ。この日は店主がワンオペで営業していた。

常連らしき親子風の4人組がテーブルに、そしてカウンターの奥側にも先客2人がいた。そこに我々3人が入ってきたので、8割がた埋まった感じである。ただ、カウンターの端の2席ずつは椅子があるが、その中間には椅子がなかった。おそらく椅子を置くと移動する空間が無くなるからだろう。そして、その部分が立呑みエリアとなるわけで、我々はそのまま立呑みすることにした。

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その後、数人が出入りしたが、すべて常連客らしく、店主を中心にお互いに顔見知りのようだった。会話がスムーズに進む。娘も常連客の一部のようで、入ってくる客すべてに「お久しぶり」とかの声をかけていた。いい雰囲気だった。

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12時半ごろに入店し17時半ごろまで、結局、5時間も立呑みしていた計算になる。その間、客同士の会話は切れ目なく続き、かなり盛り上がっていた。私は初見にも関わらず、他の客とは旧知の仲のような雰囲気の中で、様々な話題に花が咲いた。もちろん誰もマスクはしていない。やはり、飲食店はこうでなくてはいけない。まあ、厳密に言えばこの時期、こういう飲食は褒められるものではないかも知れないが、今の様々な制約事項の方が異常としか思えない。店内の客に何気にその点を聞いても、特に気にしていないようだった。大人の”肌感覚”で各々が行動している世界だった。

”自己責任”

本人がこう言っても「周りに迷惑をかける」みたいな論調はまだまだ存在する。だがしかし、周りを見ても何も起こっていない。この1年間、普通に仕事をして普通に飲食し普通に遊んでいてもだ。いったいこの国で何が起こっているのか。TVなどのメディアを通して発信される”あの情報”はどこの国のものなのだろうか?

……などと考えこむ余裕もなく、呑んで食べて会話を楽しんだ。写真には全部は写ってないがかなり飲んで酔った。途中、当日はバレンタインデーとのことで、女性客からスイーツがプレゼントされた。次回はホワイトデーに行くしかないな、と思った。こういうやりとりも、この手の店でないと経験できないと思う。

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大阪に単身で住んでいた時には、こんな雰囲気の店に毎週のように通ったものだ。今回、その記憶が蘇り、この世界はやはり必要だな、と改めて思った。

 

終わり良ければすべてよし。ラーメン店の記憶が上書きされ、素敵な1日となって記憶に残るだろう。店主および客の皆さん、そして娘夫婦、いい日をありがとう。

 

以上。

 

追伸。

当日、娘からもバレンタインデープレゼントをもらったが、チョコレートではなく、なんとバーボン・ウイスキーだった。お互いに飲兵衛だということを改めて確認できた瞬間だった。(こんなことで『親子の証明』をしてもねぇ……)

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