suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

”大人のおもちゃ”をいじるのは楽しい Part6/ end

(Part5より

 

Part5で「その他の機能」として残りのメニューをまとめたけど、実は設定系の機能があと少し残っていたりもする。自分の整理として残りを書いてみたい。(校正は不十分)

 

8.設定その他

設定 ・・・ 言語/表示設定/シャットダウン設定/日時/情報/デバイスをフォーマット/工場出荷時設定

Theme ・・・ 背景画像の切り替え(なし/画像1/画像2)

フォルダビ ・・・ 内部メモリーWindowsエクスプローラー風に表示

Bluetooth ・・・ Bluetoothの接続操作や接続機器の管理

設定メニュー内にはサブメニューが色々と細かく設定できる。その中でも言語が全部で28種類もあるのはこの手のガジェットでは珍しい。表示設定では画面の明るさの設定なども可能で、デフォルトでは暗めで屋外ではほとんど見えなかったため、1番明るい設定にしたら、多少は見えるようになった。

Themeはなぜか英語のままで素直に「テーマ」にすればいいのにと思ったが、どうやらカタカナが苦手のようである。

その表れが「フォルダビ」。この表現が気になったので、言語を英語に切り替えて確認したところ、単に”Folder”だったのでなぜこうなったのかは不明だ。もし、”Folder View”とかだったら、文字が切れただけだと解釈できるのだが。

実はこのフォルダの機能は意外に利用価値がある。この機能はフォルダの中のファイル一覧を見るだけではなく、そのから音楽や動画の再生も出来るようになっている。まさしくWindowsエクスプローラー的な使い方が可能なのだ。ファイル操作としては削除しかできず、リネームや移動は出来そうになかったが、ランチャーとしてうまく使えば、標準メニュー(音楽再生や動画再生など)よりも使い勝手がいい場合もある。

Bluetoothのメニューは必要十分な構成で、ON/OFF、サーチ、デバイスリストなどが揃っている。「BT Upgrade」なるメニューもあるが現時点では何もできない。おそらく、ルートにUpdate Fileを置けば、Bluetoothドライバーのアップデートが出来るのかも知れない。

 

9.補足

最後に、これまで積み残してきた音楽再生と動画再生の機能について、取説には載っていない細かい点をまとめていきたい。

9-1.音楽再生

① 歌詞の表示機能

購入時にすでに下記の2曲がMusicフォルダに入っており、音楽再生の試聴が出来るようになっているが、この2曲に関して再生に合わせて歌詞が表示されるようになっている。
・All Rise(blue)
・Yesterday Once More(Carpenters

ただ、自分でPCから入れた曲では(当たり前だが)歌詞が表示されないので、どういう仕組みになっているのかと、PCでフォルダの中を見たら拡張子が”.lrc”なるファイルが、mp3ファイルと同名で入っていた。内容を見てみるとプレーン・テキストでメモ帳でも表示・編集できそうだ。

[ar:英文经典老歌]
[ti:yesterday once more]
[by:]
[al:]
[sign:]
[total:239436]
[offset:0]
[00:02.67]when i was young i'd listen to the radio
[00:08.63]waiting for my favorite songs
[00:14.55]when they played i'd sing along
[00:19.26]it make me smile
(後略)

書式はなんとなく想像できるが[total]の数字だけが何を表しているのか不明だ。まあ、わざわざ作る気はしないが。

② プレイリスト

こういう音楽プレイヤーの使い方として、自分でプレイリストを作ることが多いが、この機種でも可能だ。しかし、画面が小さく操作性や反応速度もイマイチなので、作る気がしない。かといってPCで作ったプレイリストとは互換性が全くないので、PC側で作ることも出来ない。

そこでプレイリストの代わりにフィルタリング機能を使うことを思いついた。音楽再生時には、下記の様な項目で絞り込むことが可能になっている。
・アーテイスト(←アーティストの誤記)
・アルバム
・ジヤンル (←ジャンルの誤記)
一般的にmp3ファイルにはプロパティに上記のような項目(属性)が用意されていて、多くの場合、CDなどからPCに取り込んだ時に自動で埋め込まれる。この属性を利用してプレイリストの代わりをさせることにした。

具体的には、本機のMusicフォルダの下にサブフォルダを作って、そこにお気に入りの曲をコピーする。そしてそれらの曲を全選択しプロパティでアルバムかジャンルを好きな文字列に書き換えるのである。PC側のオリジナルをいじらないので特に問題ない。ちなみにアーティストは音楽再生時に表示されるので、触らない方がいいと思った次第。

なお、再生順は基本的にはファイル名の数字→英字→ひらがな→カタカナ→漢字、という順のようであるが、シャッフル機能もあるので特に気にしなくて良さそう。

また、上記の属性をいじらなくても、プレイリスト相当の機能を実現できることが後で分かった。「8.設定その他」で記述した”フォルダ”機能を使い、そこでフォルダを選んで再生すれば同様のことが出来る。ただし、フォルダ内での曲順の並びはランダムのようで、任意の曲順での再生は出来ないと思われる。

9-2.動画再生

動画再生のところで、「動画変換ツールが必要」となっており、実際に手持ちの動画は再生できない(全部を試してはいないが)状態で、先に進めない状況になっていた。解決法を思案していたところ、なにげに本機の中身をPCで見ていたら、ルートに”Video format transfer Tool.rar”というファイルが入っているのを見つけ、動画変換ツールはおそらくこれだろうとあたりをつけた。

今回のmp3をPCで見た時のルートの状態

”rar”形式のアーカイブファイルはWindows標準では解凍できないので、それ用のアーカイバを利用して解凍後、恐る恐るインストールしてみた。大陸製のガジェットにはたまに怪しげなプログラムが入っていることがあるが、今回は特に問題なさそう(たぶん)。インストール途中に余計なプログラムを入れ込むようなこともなかった。

exeを起動してみると、最初にエラーダイアログが出た。”DirectX 9.0以降が必要”だとのことで、昔によく見たメッセージだなぁ、と思いながらexeのタイムスタンプを見ると2012年になっていた。やはり10年以上前のソフトのようだ。無視しても起動したが念のためにMicrosoftの該当ページからDirectXをインストールした。結局は、同じエラーメッセージが出てしまうようで、無視して使うしかないようだ。(チェックルーチンが古いと、最新過ぎると却ってエラーと判定されることがある)

動画変換ツールの画面

このソフトの使い方は省略するが、ちょっとした癖がある。使っているうちにコツがわかったので問題はない。(例えば、Input File を選択しないと設定画面が開かない、など)

実用上のポイントは、設定画面(歯車アイコンから入る)の中の"Screen width and height”で、この指定によって出力される動画ファイルの解像度とアスペクト比が決まる。
・96 x 64
・128 x 96
・128 x 128
・160 x 120 ← 初期値(4:3)
・160 x 128
・176 x 128
・176 x 144
・192 x 160
・208 x 120 ← 16:9に近い
・208 x 160
・208 x 176
・320 x 240 ← 本機のスペック(4:3)

当初、この設定の存在を知らずに変換して動画を観ていたが(変換自体は問題なくできた)、画質が気になって触っているうちに設定画面の存在に気付き、このMP3プレイヤーのスペックだろうと思われる解像度である”320 x 240”を選んだら、それなりの画質になった。でもまあ、今のスマホなどに比べたら粗い画像で字幕などはギリギリわかるかどうかのレベルだ。あと、この縦横の組み合わせでアスペクト比が決まるので、元画像がワイド(例えば16:9)だと、縦長の画面になってしまう。この場合は、"208 x 120”を選ぶことで解決できるが、画質は落ちてしまう。”320 x 180”があれば理想のアスペクト比になるのだが、ないのは何故だろうか。(任意の数値を設定することはできない)

あと、まったく別の話になるが、動画再生時にはBluetooth接続は出来ない。どうやら、Bluetoothドライバーと動画再生ルーチンの同居が出来ないようだ。メモリーの問題と言うより音声処理のバッティングではないかと想像するが確証はない。あるいは遅延が激しいのかも知れないが、ともかく、この組み合わせでの使い方はあまりないと思うし、前にも書いたが、そもそもこのガジェットで動画を観ることもないだろうし。

9-3.ハードウェア

今回の日記には長々と、MP3プレイヤーのソフトウェア面について書いてきたが、ハード面にも少し触れたいと思う。ただし、ハードは長期間使ってみないと、その耐久性や内蔵電池の寿命などの評価は出来ないので、その点は保留となる。

① 全体的な造り

入手時に傷や汚れもなく組み上げられた筐体の精度はかなりいい。質感も重量感も適切でマイナス要素はない。裏面の印字もきれいで、全体として日本製と比較してもそん色ない。

② Micro SDカードスロット

特に問題なく抜き差しできた。粗悪なものだと抜き差しに抵抗感があったり、最悪の場合は抜けない状態になることもあるが、本機ではそういう現象もなくスムーズだ。ただし、SDカードを入れると、音楽や動画などの再生時に本体かSDカードかの2択を迫られるので、若干、めんどくさい感じは否めない。メモリーマップ的にシームレスには扱えられないようだ。まあ、音楽だけなら内蔵の32GBで十分ではある。(計算上は5,000曲程度は入る)

③ ボリューム・ボタン

ボリュームアップ(+)とダウン(ー)が一体になっているシーソー型のボタン構造になっている。基本的には機能するが、たまにちょっと触っただけでボリュームが最大になってしまうことがある。チャタリング対策をしていない可能性があるが、毎回ではないので気を付ければ問題はない。

④ イヤホン・ジャック

これは個人的な趣味の話だが、本機の下部にあるイヤホンジャックが、微妙に右に寄っている。あと2㎜ほど左に寄せればセンターになるのに、と思った。どうでもいい話だが、どうせなら完全にセンタリングしていれば、穴の位置を目視しなくても勘で刺すことが出来るのに、と。iPhoneのコネクタ位置に慣れているせいもあるかも知れないが。

 

10.総括

安物のガジェットで、ここまで楽しませて貰えたの久々だ。過去には、”ゲーム機のハッキングツール”や”なんちゃってスマートウォッチ”でも同様に楽しんだことがあるけど、その後、壊れたりしてゴミと化している。

さて、このMP3プレイヤー、どのくらい正常稼働するのだろうか。とりあえず現状、飽きずに外出時に持ち出して音楽やFM放送を聴いている。経験的に壊れるのは液晶が多いが、ボリュームボタンも怪しい。外観上ねじが見当たらないので、壊れても分解できそうにないのも辛いところ。組み立て精度が高いのでこじ開けるための隙間もない(この辺りは"良し悪し"という感じ)。

以上、暇にまかせて長文レビュー的な日記を書いてしまった。こんなの誰が読むのだろうか?(いつも思う事だが・・・)

 

(おわり)

 

追伸:ふと思いついてAmazonでも売っているのかと検索してみたところ、同じ商品が6,980円で売られていた(2023年3月18日時点)。

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メルカリに出品していた人のコメントの本意が分かった気がしたと同時に、この値段で購入したとしたら、評価が変わるだろうと思った。