suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

堀田あけみさん

なんだか今月、2021年12月の日記は訃報関連だらけになってしまいそうだ。今回もそんな流れである。とは言っても堀田あけみさん自身の話ではなく、ご主人のほうである。堀田あけみさんは『1980アイコ十六歳』(河出書房新社、1981)の作者としてわずかに記憶があるのだが、中日新聞のコラムを毎週日曜日に書いていて、独自の視点が面白くて継続して読んでいる。また、上の娘の出身校である椙山女学園の教授ということもあって興味が沸いたのもある。ただし、娘に聞いたら「知らない」と言っていてちょっと残念に思ったりもしたが。

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今週の記事の中で、いろんな偶然が重なった記事の中で自分の配偶者が亡くなったということである。コラムの冒頭を抜粋してみる。

四週間前の十一月二十一日、私が本欄で澁澤龍彦の享年五十九の逝去に触れた日、社会面には私の夫の訃報が掲載されていた。享年六十。全て偶然である。原稿を書いていたとき、夫は生きていた。さらに・・・(以下略)

堀田あけみさんのご主人については全く存じず、その訃報欄を見ていたのかも知れないけど、反応することはなかった。上記の記事内にも固有名詞は登場しないので、少し調べてみることにした。

小原 玲(おはら れい、1961年 - 2021年11月17日)は、日本の動物写真家。愛知県名古屋市在住。妻は小説家の堀田あけみ

東京都文京区生まれ[1]。群馬県立前橋高等学校、茨城大学人文学部社会科学科を卒業。報道写真家として、天安門事件湾岸戦争ソマリアの飢餓などを取材。天安門事件の写真はLIFE誌のThe Best of LIFE に選ばれた。

内外の雑誌で活動した後に、アザラシの赤ちゃんとの出会いを契機に動物写真家に転身。1990年の「アザラシの赤ちゃん」(ネスコ/文藝春秋)は大ヒットとなり、日本でのアザラシの赤ちゃんブームの火付け役となった。

日本ではホタル前線を追って撮影を続け、写真集「螢 Light of a Firefly」(ワニブックス、2002年)、「ほたるの伝言」(教育出版、2010年)やNHKハイビジョン特集「ホタル舞う日本ーホタル前線を行く」などで紹介されている。

他に、北海道のシマエナガの魅力を伝えた「シマエナガちゃん」(講談社、2016年)など写真集、著書は多数。

(Wikipediaより引用)

確かに著書「アザラシの赤ちゃん」はテレビで紹介されていた記憶がある。それがきっかけでアザラシの赤ちゃんブームが起こったことも憶えている。その著書が文庫版になった時に動画が公開されたらしい。

youtu.be

死ねば仏である。彼も他人の不幸を報道するのに疲れ、癒やしの動物写真を撮った人として語られる。光の部分だけが見える。それを不幸と思う私は悪妻なのか。私たちは闇を支えあうことで、唯一無二のパートナーとなり得たのに。彼は自らの光と闇を抱えて、ここにいない。私の闇は、ここにある。(上記のコラムより)

裏読み出来てしまう文脈が何とも深く、そして考えさせる。

 

以上。