安物買いの・・・
昔の電気製品は日本純正だったりシンプルな構造だったりするので、かなり長持ちしていた気がするし、実際、今自宅で使用している(もうそろそろしまうことになるが)メインの扇風機は妻が実家から持ってきた40年以上前の製品らしい。
……と、あいまいなままだと気になるので、今回、実際に何年前の製品か調べてみた。
”TOSHIBA H-30P30”で検索をかけると東芝のサイトが最初に見つかり、そこには詳細は書かれていないものの、1978年に製造されたものということが分かった。実際にはこの年以降に購入ということになるとは思うが、仮にその年に買ったとしたら、やはりもう43年になる計算だ(2021年現在)。妻の言葉は正しかったわけだ(別に疑っていたわけではないが)。
ネット検索時に写真も見つかったので何かと思ったらオークション出品物だった。
自宅の製品は羽が青色だがこちらは色違いらしい。でも、稼働品として今でも売買されているのは、やはりしっかりした製品の表れであろう。単純比較は出来ないが、自動車並みの耐久性ということでなんとも素晴らしい。上記の出品物の詳細説明の中で興味深い写真を見つけた。
製品同梱の取扱説明書は紛失したりしまい込んですぐに探し出せなかったりするので、こうやって修理用の回路図などの情報を本体(この場合は底面だろう)に貼付しておくことで、電気屋さんが困らないようにしたのではないかと想像しているが、おそらく正解だろう。昔の電気製品はこうやって修理して長く使ってきた。(実は自宅の扇風機にも貼られていたのを後で確認した)
という前振りはこのあたりにして、本題に。
この夏、手持ちの電気製品、否、電子機器が連続して壊れたり不調になったりした。まあ扇風機などの家電とは異なり、単価も安いし修理するすべもないので、必要に応じて買い替えるしかないのだが、なんとなくもったいない。
そんな機器を順番に記録してみる。ここ1か月ほどで買い替えた機器ばかりだ。
❶スマートウォッチ(モドキ)
1年ほど使っていてベルトが切れたので交換した途端、画面が正常に映らなくなった。落下も水没もなかったので、原因不明。
まあ、充電時にアダプタとの接続がイマイチで使いづらかった点もあり素直に諦めた。今流行りの”血中酸素飽和度”も測れるのだが、かなり怪しかった(というか飾りだろう)。Amazonに長大なレビューも書いたのに残念だった。
そのまま別の新しいスマートウォッチにしようかとも考えたが、結局、以前に使っていたチプカシを買うことにした。
このタイプは電池交換不可(出来ないことはないが防水性能が落ちたりする)で、基本的には約1年間の使い捨て腕時計だ。1年使ってデザインを変えながら買い替えていくのも手かも知れない。ちょっともったいないけど、寿命が来たのは壁にでも飾ってインテリアにしても良さそうだし。
あと、時刻を正確に合わせて1か月後にチェックしたら、ほぼ誤差がなかった(という写真が上)のは素晴らしいと思う。さすがCASIO、百均の時計とは違う(当たり前)。
これは、DAISOで600円で購入したものだ。充電タイプで防水性もあるので、主に風呂場で使っていたが、ある日、突然充電できなくなった。悔しいので分解して中を覗いてみることにした。(修理するつもりはない)
結局、充電回路に電圧をかけても電池の端子側に電圧がほとんど上がらないことから、充電池の寿命(あるいは不具合)ということだろう。この手の電池はかなり怪しいものが多い。スマホ用充電バッテリー然り。
なお、元々使用頻度も低かったので現時点では買い替えてはいない。
❸USBハブ
現在使用しているノートパソコンにはUSBポートが3つあるが、全然足りない。
- 無線マウス
- 外付けハードディスク
- インクジェットプリンタ
- イメージスキャナ
- デスクライト
今までずっと使用してきた4ポートのUSBハブは、実はこのタイミングで壊れたわけではなく、以前から不調だったのでたまたま買い替えたというわけだが、まあ今回、仲間入りして貰った。
不調の原因はいろいろ考えられるが、主に容量不足のように思ったので、バスパワータイプのを選ばずにセルフパワータイプにしたわけ。ACコンセントが1つ占有されるのが悔しいが、安定動作には代えられないと思う。
今のところ順調に動作しており満足。
❹PC用スピーカー
実際には液晶モニター経由で使用していた。音質がいいので主に映画や動画鑑賞時に活躍していたが、ある日から徐々に音が悪くなって来た。少しボリュームを上げると音が割れるのである。割れないレベルまで下げてしまっては、このスピーカーの利用価値がない。外観上、確かに液漏れしたような跡が見受けられたので、内部の部品、例えばコンデンサーのようなものが劣化したのだろうか、と、これも分解してみることにした。
結局、スピーカーのエッジが経年劣化してボロボロに破れていたことが音割れの原因だった。指で軽く触ってもボロボロと分解していくぐらい劣化していた。紙製のようなので起こり得る話ではある。電子部品なら交換も可能だったが、これは無理である。スピーカー単品も探せば売ってはいるかも知れないが、そこまでのパワーはない。構造的にはしっかりした製品のようだが、主要部品であるスピーカーの耐久性は低かったということか。でもまあ4~5年は使っていたはずなので想定内と言える。
とりあえず、クローゼットにしまい込んでいた(これまた安物の)小型スピーカーで代用しているが、音質が悪くて新しいものを買おうかどうか検討中である。
以前使っていた液晶モニターは、HDMIが2入力だったが、去年買い替えたモニターは1入力だったので、MDMI切替器をすぐに購入して使っていたが、最近になって画面が突然切れたりして動作不安定になってしまった。原因は不明だがこれぞいわゆる”安物買い”の結果だろう。確かに3入力の切替器がAmazonで1,000円ほどだった。
そこで、買い替えることにしたのだが、結局、また”安物買い”をしてしまった。3入力までは不要だったので、今回は2入力タイプにグレードダウンした。現状、ノートPCとSONYのブルーレイプレイヤー を繋げている。
第一印象としては問題なかったが、使っているうちに色々と”制約”があることが分かった。まあこの”制約”を理解してしまえば、画質など実使用上は今のところ問題ない。
- 入力ポートに繋がっているPCのほうが電源ONでないと映らない
- 電源ON時に映らないことがある
- 2つの機器の電源を切った時にはLEDが薄く高速に点滅する
それぞれの現象の対処方法を理解してしまえば、問題ないのだが……
- PCは必ず電源を入れて使用する
- PC単独使用の場合で、一旦切り替えスイッチをダミーで2回押すと映る
- おそらくPCのMDMI端子からの電流漏れなので気にしない
大まかに言えば相性の問題で、特にSONYのブルーレイプレイヤーは相手を選ぶようで、不調になった切替器ももしかしたら同じような原因だったのかも知れないが、この新しい機器の場合は、今のところいきなり画面が消えるという事象は発生していない。
あと、金属筐体ではあるが電気的ノイズが発生しているようで、近くのスピーカーに小さな雑音が入ることがある。これも安物(約1,000円)だからだろう。やはりブランド品を買うべきだとは思うが、つい安い商品に目がいってしまう貧乏人であった。
以上。