suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#60 「初夜に消えた花嫁」

原題:No Time to Die(直訳:死ぬ時間はない)

日本語版:1997年 NTV

 

★今回の原題について

奇しくも007シリーズの最新作(現時点では2021年秋に公開予定)と同じタイトル『ノー・タイム・トゥ・ダイ』。もちろん偶然の一致というか”No Time to Die”は一種の慣用句のようなものかも知れないが、調べても見つからず状態。

www.youtube.com

 

【今回の小ネタ】
 

☆今回登場する車
今回のエピソードは全体的にコロンボシリーズらしくない。倒叙式ミステリーではなく普通に犯人を捜して追い詰めるだけのストーリー(『87分署』を原作としたらしい)。賛否があるとすれば、ほとんどの人が"否"であろう。そして、登場する車もコロンボの自車や警察車両ばかりで、犯人や被害者が実際に乗って移動するシーンは皆無。唯一、犯行時に使用された車を特定するために、自動車ディーラーを周って大量に集めた車のカタログが映し出されるシーンで、種々の車が登場するのみ。その中で目を惹いたのが「1992 PREVIA」というミニバン。どこかで見たなと思ったら、元々はトヨタのエスティマだった。

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しかし、救急車のカタログって、自動車ディーラーに置いてあるのだろうか?

 

☆小道具も目立ったものはない
冒頭の結婚披露パーティで、シャッター音が鬱陶しいほど、やたらと写真を撮る人物がいて、途中、こいつ怪しいのではないかと思ってしまった。結局は単なるプロカメラマンで彼の撮影した写真が犯人追及の手掛かりとなったわけだが、使われたのはNikonの1眼レフ。

少々疑問に思ったのは、当時は写真フィルムで36枚撮りが主流だったと記憶しているが、それ以上に連写している気がしたのだ。実際には数えていないし、途中でフィルム交換しているシーンが割愛されているだけかも知れないけど、何となく違和感を覚えた。今ならデジタル(※)なので全く問題ないのだが。

違和感と言えば、犯人のプロフを探るために、スナップ写真から指輪(カレッジリング)の部分を拡大するというシーンがあるが、かなり無理があるし指の形が違うなど異なる写真に見える。まあ、刑事ドラマではよくある話ではあるが。

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※本格的なデジタル1眼レフカメラの登場は、1999年のニコン「D1」を待たねばならなかった。


☆相変わらずPCも出てくるが机上の置物
普通の刑事もののように、警察署内のシーンがそれなりに登場するが、そこにはPCが雑多に置かれている。ただしストーリーには全く絡まず、単なる置物と化していた。小型のモニターやモニター用のフィルターなど、使い込まれている感じは出ていたとは思うが。

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 犯人が被害者に宛てた”置手紙”の文章は英語の平文で辞書を引かずとも理解できるものだが、その中で”THE TAPE IS ONE OF MY FAVORITE"という部分が分かりづらかったが、何のことは無い、”TAPE”は音楽テープのことだった。 当時はお気に入りの音楽をカセットテープにダビングしてプレゼントすることが流行っていた(実際、自分もしたことがある)が、今ではどういう表現になるのだろうか。

 

以上。