suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの普通の日記

刑事コロンボ#58 「影なき殺人者」

原題:Columbo and the Murder of a Rock Star(直訳:コロンボとあるロックスターの殺人)

日本語版:1995年 NTV

 

【今回の小ネタ】
 

☆今回登場する車
犯人の車は、前回と同様にベンツで(型式は異なるが)、この車に乗っていたら犯人と思え(そもそも倒叙式なので無意味だが)。そして、ついに日本車が前面に登場する。今まででも画面の端に映っていたりはしたが、今回、犯人が運転しての堂々なる登場だ(1990 Toyota Celsior Type C)。最初、犯人のセカンドカーなのかと思ったが、実は会社の部下の車だった。あと、内縁の妻も高級車に乗っているし世界が違うな、と思ってしまう庶民がここにいる。対して、庭師の日本人(?)の使っているトラックや、相変わらずのコロンボの愛車は、身近に感じる。

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しかし、コロンボのセリフで「この屋根(幌)を外すのは初めて」というのがあったが、『ウソコケ』と心の中で突っ込むオヤジであった。あと、ワザとスピード違反になるように約63MPH(時速約100km)を出すのに必死なプジョーは、そろそろ……

 

☆ラジカセにこだわるコロンボ
被害者がロック歌手ということもあり、音楽関係のネタがちらほら。冒頭のシーンでステレオコンポが大写しされたり、ラジカセが目立ったりしていた。とある理由でコロンボが異様にラジカセに興味を示したり。この当時は、日本でもダブルデッキの派手なラジカセが人気だったはず。最近、ちょっとだけリバイバルしているようだが。

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☆今回はPCの登場は控えめだった
前回、これでもかというほどパソコンが登場したが、今回はそれ以前のおとなしめの扱いとなった。目立ったハードウェアとしては、シュレッダーと電子ピアノだ。犯人はそのシュレッダーで、書類と合わせてビデオテープも処分するようで『無理だろ』と思って見ていたら、なんとカセットを分解して中のテープだけをシュレッダーに入れていた。うむむ。

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なお、速度違反時に撮影されたフィルム画像を管理するためにパソコンに置かれているメディアは、5インチフロッピーであるのが興味深い。前回は、歴史的には5インチの次世代にあたる3.5インチだっただけに。

 

☆前回のタバコと同じポジションのシャンパ
前回のエピソードでは、タバコに毒薬を入れて殺人を実行したが、今回はシャンパンのボトルを利用した。なので、前回のタバコと同様に、画面に頻繁に登場した。

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ただし、毒薬ではなくどうやら睡眠薬(CHLORAL)だったようだが。いや睡眠薬と書いたが、実はそういう目的では使われない物質らしい。

クロラール (Chloral) は、有機化合物で、有機ハロゲン化物、アルデヒドの一種。IUPAC命名法ではトリクロロエタナール (trichloroethanal) と表される。トリクロロアセトアルデヒドとも呼ばれる。(中略)

クロラールには、抱水クロラールと同様に沈静、催眠、抗痙攣作用があるが、その目的で使用されることは無い。服用すると水分、胃酸などにより容易に分解するためである。またクロラール自体の刺激性も強いためである。

Wikipediaより)


☆新シリーズは画面作りに凝っている
気のせいかも知れないが、コロンボの新シリーズになってから、アップのシーンでアートを意識されるような綺麗な映像を見ることがある。前回はタバコなどが置いてあるドレッサーの上だったが、今回はシャンパンのボトルやキャビアを乗せたサイドテーブル。改めて静止画を見ても配置やライティングなどが計算されたように美しい。無作法な間男が飲み散らかしたようには見えない(実際。違うが)

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☆ジャンクフードとデスクトップ
久々かもなコロンボの食事シーン。相変わらずジャンクフードが好きなようで、今回はピーナツバターにレーズン。久々と言えば、コロンボが所属する警察署の内部も登場した。相変わらず、コロンボのデスクトップはすっきりしていない。

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あと、私立探偵の事務所のシーンがあるが、これぞ探偵事務所というステレオタイプ的な内装や小道具、そして探偵のしぐさ。分かりやすいというかわざとらしいというか。なんとなくレイモンド・チャンドラーが生み出した私立探偵「フィリップ・マーロウ」を思い出す。

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☆その他のネタ
殺人現場であるビーチハウスの庭を、日本人の庭師がメンテナンスしている設定だが、砂地の通路をわざわざ日本の庭園の如く”砂紋”で仕上げている。そこに犯人が足跡を付け、事後にもとに戻しているようで、実は適当に模様を付けているだけ。日本の警察なら、そこに違和感を見つけるはずだが、残念ながら今回はその点に焦点は当たらなかった。そんなものだろう、感覚の違いって。

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いわゆる日本で言うところの「オービス」が、犯人側のアリバイとして使われるが、その仕組みはアナログで、最終的にパソコンで処理されるとは言え、時代を感じる。装置に内蔵されているのは、なんと普通の一眼レフカメラCanon製)ということで、いかにも撮影用の小道具っぽい。

 

☆犯人役のダブニー・コールマン
基本的にはあまり役者の話題は扱わないが、今回のゲストスターのダブニー・コールマン(Dabney Wharton Coleman)は”複数の好きな作品に登場する役者”として印象深く記憶されている。(下記、各々動画へリンク)

9時から5時まで (1980)・・・ダメな上司役
ウォーゲーム(1983)・・・・・ダメなシステム責任者役
ユーガットメール (1998)・・・ダメな二代目社長役

 
以上。