原題:Rest in Peace, Mrs. Columbo(直訳:安らかに眠れ、コロンボ夫人)
日本語版:1995年 NTV
今回のエピソードの最後の部分は、コロンボ得意の”逆トリック”で犯人の自白を引き出すというパターンで、ある程度納得できるのだが、全体の構成はこれまでのコロンボとは異なるので、見た後にモヤモヤ感が残る。少なくとも個人的には評価しにくい内容だと思う。
ということで、今回もテンション低め。。。(言い訳)
☆今回登場する車
犯人の車は「メルセデス・ベンツ 560SL」。前回と同様に、車種特定に苦労?する必要はなく、ロゴなどが明確に映し出される。30年ほど前のドラマに登場する車なので、それなりにクラシカルではあるが、今でも稼働している車体ではある。
☆電気製品系小道具
秘書の机上にはなぜかプリンターだけが鎮座している。周りを見てもPC本体は無さそうでかなり不自然なシーン。次に出てくるのが初期型のコードレスホン。ちょっとごつい感じだが、アメリカ仕様ということか。そして、オヤジ的に目についたのが家具調のテレビ。
家具調のテレビは、昭和中期に流行ったデザインで、高級テレビは家具の仲間だった。上の写真では分かりにくいが、扉が付いているものもあった。今では想像できない世界である。下の写真は日立製の”キドカラー”。こんな感じで居間に鎮座していた。
(https://jmty.jp/kochi/sale-ele/article-71uve より)
☆久々にチリを食べるコロンボだったが……
▶同席した男性が食べているエスカルゴ料理をディスったコロンボ。
▶ホール係が持ってきた料理を、腹が減っているからと返してしまうコロンボ。
▶久々に食べたチリがまずいと言うコロンボ。
新シリーズになって(年をくって?)急に食通になったのか。
☆全体的に視聴者をミスリードする仕掛けがちりばめられていたが……
最後のほうに出てくるフォトスタンドには完全に騙される。確かに、コロンボの”カミさん”は門外不出のキャラで、ビジュアルも不明だったはずなので、今回堂々と映し出されるのは不自然だと思うことも出来るが、ここまでの流れで、視聴者は犯人と同レベルで騙されている状況なので、「もしや?」と思ってしまうのだ。
ちなみに、”うちのカミさん”もこの日記にはほとんど登場しない。(だからなんだってわけでもないが……)