刑事コロンボ#51 「だまされたコロンボ」
原題:Columbo Cries Wolf(意訳:オオカミ少年コロンボ)
日本語版:1994年 NTV
☆今回登場する車
このエピソードでは犯人の車(と言っても自分で運転はしていない)がかなりの頻度で登場した。逆にいえばそれ以外の車、例えば被害者の車はほんの一瞬出てきたが、おまけレベルだった。しかしこのストレッチしたリムジンの長いこと。後半で車内のレイアウトが分かるが、何しろ横向きに3人ほどが座れるのシートが真ん中あたりにドーンと配置されているぐらいだ。もしかしたら私の書斎より広いかも知れない。(書斎と言っても5畳ほどの単なる洋室だが…)
(車種は現時点で未特定)
☆カメラはカメラでも…
今回の犯人はグラビア・フォトグラファーなので、冒頭のシーンでプロ用っぽいカメラが登場するが、実はストーリーに絡んでくるのは防犯カメラ(監視カメラ)の方である。屋敷内には数多くのカメラが設置されており、それが事件解決の糸口となったわけだが、それ以外にも被害者が犯人を見切る動機になったり、空港のカメラがコロンボの推理に役立ったりと、色々と活躍するのである。
防犯カメラと言えば、そこに映った画像を記録するのがビデオデッキだ…今でこそハードディスクやメモリーに記録するが、当時は当然のごとくビデオテープになる(まあ今でも使っているところはあるとは思うが)…そして、当然のようにそのテープはVHSである。日本のメーカー、ビクターが開発したデファクト・スタンダードなビデオ規格である。
最後の方で犯人宅のビデオデッキがアップで写るが、その機種名は「XR−1000」に見える。でも、ネットで調べても同じ外観のビデオデッキは見つからず、ちょっと残念。ちなみに、VHSの開発物語である映画「陽はまた昇る」は、オヤジ世代には感動ものである。
☆時代はFAX&携帯電話へ
少し前のエピソードでもFAXが登場したが、今回もチョイ役で使われていた(FAX機能ではなくあくまで電話として)。そして、その後のシーンで目についたのが“携帯電話“である。しかも初期の頃の大きくて野暮ったいデザインの“物体“である。何となく刑事コロンボシリーズは最新のガジェットを小道具として使いたがる感じがしているのだけど、これもそうなのかも知れない。