刑事コロンボ#50 「殺意のキャンバス」
原題:Murder, a Self Portrait(直訳:殺人、自画像)
日本語版:1994年 NTV
【今回の小ネタ】
今回はいわゆる”アメ車”は登場しなかった。極端に言えば日本で今でも見かけることの出来る”外車”ばかりで興味の惹く車はない。犯人の元奥さんの恋人である心理学者が乗っていたのがベンツ(ドイツ製)、犯人の車はボルボ(スウェーデン)、その犯人に殺された元奥さんの車はBMW(ドイツ製)、そしてという次第だ。
☆満月は書き割りが1番映える!?
冒頭に出てくる犯人宅の夜のシーン。空にはわざとらしく煌々と月が光っている。しかも、その月面の模様まではっきりと確認できるほど。かなりの違和感できっと書き割りだと思うのだけれど。
余談だが、書き割りの月で思い出すのが『古畑任三郎』の「殺人リハーサル」というエピソードである。ストーリーには深くは関わらないが、印象に残っている。オープニングでも古畑がこう前振りしている。
「月…。月と地球は約38万キロメートル離れています。そして月は一年に約3センチメートルずつ遠ざかっています。つまり、今日の月は昨日の月よりほんのわずか遠くにあるわけです。月は…」
なんとも思わせぶりで、しっかりミスリードを起こしているのである。
☆レトロな小物がだんだんと少なくなっていく悲しさ
1990年代、今から見ればなかり前ではあるが、自分にとっては”ちょっと前”の感覚。登場する小物類も見たことのあるようなものばかり(もちろんズバリを見ているわけではないが)。今回は、オープンリール・テープレコーダーやマイクロカセット・テープレコーダーが登場したが、新鮮味はない。機種特定はかなり困難そうだし。
1990年代、今から見ればなかり前ではあるが、自分にとっては”ちょっと前”の感覚。登場する小物類も見たことのあるようなものばかり(もちろんズバリを見ているわけではないが)。今回は、オープンリール・テープレコーダーやマイクロカセット・テープレコーダーが登場したが、新鮮味はない。機種特定はかなり困難そうだし。
☆アーティストが登場するアーティスティックな映像
今回のエピソードでは犯人はアーティスト(コロンボは絵描きと言っていたが犯人に訂正されてしまった)。そのせいか一部のシーンがアートな感じになっていた。特に下記の映像の対比は、これまでにない演出だと思った。本筋には関係ないので、単に演出家(?)のお遊びだと思うけど。
☆あの油絵は誰の作品か?
数々登場する油絵。もちろん設定上は犯人が描いたものなのだが、実際は誰が描いたものだろうか。調べてみると、Jaroslav Gebrという作家のようである。実際、オークションサイトでも絵が売買されているようで、手に入れることは可能かも知れない。