バーにはもう何年も行っていないが、一時期ちょっとだけハマっていた。特に、漫画の「レモンハート」に感化されて、色々と捜し歩いたものだ。
レモンハードは実写化もされているが、特にこの第2話の前半の話はマイベストであり、京子さん役の紫吹淳の雰囲気が(演技はちょっとわざとらしいが)好きで、何回も観ている。そして、ここに登場するシャンパンも1回だけ飲んだが、一番安いランクのものでもそれなりにするので、それ以降は飲んでいない。
そんなバーで現実に1回だけ、バーテンダーが丸い氷(「丸氷」と言うらしい)をハンドメイドで作っているところを目の前で見たことがあり、器用なものだ&大変だなぁと思って強く印象に残った。
前述したレモンハート 第2話の後半『バーボン小僧』にも丸氷が出てくる(31分40秒あたりから)が、このシーンが目に焼き付いていたのか、この後のこだわりを産むことになったのかも。今、思うと……
で、先日、近所の酒屋に行った際にカティーサークのオマケにその丸氷を作るガジェットが付いているのを見て、衝動買いした。カティーサークは時々飲んでいて、その時は自分にとって”初モノ”を探していたのだが、見事にオマケに釣られた。
さっそく水を入れて冷凍庫に。説明書きによると6~7時間かかるらしい。そして初回の出来を確認した。
意外に簡単には出来た。でもやっぱり透明感が欲しい。風味が変わるわけでもないし、贅沢な希望かも知れないがどうせ作るなら、雰囲気重視だ。ネットで調べてみると、不純物が少ないミネラルウォーターで作れとか一旦沸かした湯を冷まして作れとか書かれていた。ミネラルウオーターは手持ちがなかったので、とりあえず後者の方法でリトライしてみた。
結局、2回目もあまり出来はよろしくなかった。一朝一夕で目標に到達するものでもないし、気長に行くしかない。ちなみにグラスも何かのオマケで、底に「赤富士」が造形されているお気に入りもものだ。
ようやく3回目のトライでなんとか満足のいく透明感が出たように思うが、良く見ると中心部分が濁っている。この辺りは条件を変えながらもっと”実験”を繰り返すしかない。とまあ、理科の実験の感覚を思い出してしまうオヤジ。
何個も作っているがなかなかうまくいかなくて、そろそろ飽きてきた感じで、もう透明度にこだわるのはやめて、呑むのに集中することにした。で、個人的な”初モノ”である「BELL'S」というスコッチウイスキーを購入し、当初の目的をようやく達成した次第。
追記。
丸氷のメリットと言えば見た目もあるけど、冷蔵庫の製氷皿で出来た氷より”持ち”がいいことがある。実用的にはだいたい1時間ぐらいで、ロックや水割り(ハイボール)が2~3杯は楽しめる。途中で氷を追加する必要がないので、ものぐさな私にはピッタリである。
あと、各地のミネラルウォーターを用意すれば「XXXの丸氷」などという遊びも出来そう。以前、TVで見た「南極の氷を削った丸氷」というのをイメージした遊びも可能で。富士山の丸氷、南アルプスの丸氷、はたまたフランスの丸氷・・・って、あまり意味がないが。そう言えば、透明な氷を作るには軟水がいいとあったような気がするので、それも今後、試してみたい。
丸氷の作成ガジェットはAmazonなどでも売っていて、例えば下記製品の説明を見ると”透明の氷が出来る”となっていて、本格的に凝り出したらそっちにも手を出すかも知れないが、たぶん、無い。
以上。