suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

続・VHSのDVD化

VHSテープのDVD化は順調に進んでいたが、昨夜ダビングを開始して寝たのに、朝起きても終わっていない。VHSテープの場合は、通常120分テープで3倍モードで最大6時間録画できるので、6時間待てば終わるはずである。しかも、カウンター表示がまったく動いていなかったので、何かあると思ってVHSデッキの「取り出し」ボタンを押したら大変なことになってしまった。テープがデッキ内部に絡まった状態でカセットが出てきたのだ。過去にも別のデッキで同じような経験をしていたので、それほどビックリはせず「あぁ、またか」程度だったが、いずれにしても残念な気分になったことは確か。順調に動いていただけに、自己満足していたからだ。レコーダーのカバーを開け、色々調べてみたらビデオデッキには原因はなさそうで、どうやらテープに問題があったらしい。テープの片方が内部のリールから取れてしまっていたのだ。

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ということで、今度はカセットのほうを分解することになった。本格的にカセットを分解したことはなかったので、好奇心が刺激された。カセットは基本的に、上下のプラスチックパーツが5つのネジで組み合わさっている構造だが、ネジを外してもなぜか上下にすんなりと別れない。ふと見るとラベルが邪魔をしていた。なるほど、そりゃそうだ、ということでラベルの中心をカッターで縦方向に切れ目を入れて無事分解が出来た。

片側のリールを外し、そこに取れたテープの端をくっつけるのだが、本来は軸にはめ込まれているパーツに挟んで固定するようだが、専用の工具が要りそうだしめんどくさかったので、応急処置として両面テープを利用することにした。ダビングが完了したらテープは断捨離対象となり、おそらくもう二度と再生することもないであろうからだ。

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リールを元の位置にはめテープもガイドロールに沿って通した。この辺りは事前に撮影した写真を根拠に復元した。さらに、細かいパーツも元の位置に戻したが、パズルみたいで意外に苦労した。分かってしまえばシンプルな構造なのだが。特に2つのリールに挟まれた部分(下の写真の左下)は、カセットのキモとなる構造になっていて、復元を間違えるとうまく稼働しない感じだった。

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見かけ上は復元できたカセットテープを恐る恐るレコーダーのデッキ部に挿入してみた。一見、無事にローディングされたようだが、うんともすんとも言わなかった。どうやら何かの理由で、テープに強いテンションがかかっているようだった。で、あれこれやっているうちに無事動作するようになった。直接的な原因は不明で、再びカセットを組み直したわけでもない。とにかく今はちゃんと動いている(はず)。

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写真上:動作しない状態、写真下:動作した状態(高難度の間違い探し風)

ちなみに、このVHSカセットはテープの整理用に付けたシリアル番号が「02」となっており、初めて買ったVHSテープの中の1本だと思われる。日付は1981年、約40年前のテープだ。その時のビデオデッキは、日立のマスタックス「VT-8500」である。

手元に保管してある当時のカタログより抜粋
HITACHI マスタックス VT-8500 カタログf:id:suna8com:20210106135019j:plain

リモコンがワイヤードな点が時代を感じる。また、テープはデッキ上面で出し入れする構造だ(フロントローディングではない)。

 

以上。