刑事コロンボ#33「ハッサン・サラーの反逆」
原題:A Case of Immunity(直訳:免責事例)
日本語版:1976年 NHK総合
今回のタイトルについて
原題は”A Case of Immunity”で、日本語版では「ハッサン・サラーの反逆」となっており、全く異なるタイトルとなっている。”A Case of Immunity”を複数の翻訳エンジンで和訳すると、いろんなパターンになる。
Google→免責の事例
DeepL→免疫力が低下している場合
Weblio、exite→免疫のケース
Mirai→免責の場合
どうやら”Immunity”という単語に複数の異なった意味があるようだ。実は、最近のウイルス騒動でこの単語をよく目にしたが、免責という意味もあることは知らなかった。
例えば、下記の記事を例にすると……
タイトルの「New Type of Test May Better Discern Immunity to the Coronavirus」を機械翻訳すると「新しいタイプのテストは、コロナウイルスに対する免疫をよりよく識別する可能性がある」となった。文脈から自動的に”免疫”と訳したのかどうかは分からないが、少なくとも”免責”とは訳されていない。ちなみに、今回のタイトルは「外交官特権で罪が免れる」という意味だろうか。そして、それが皮肉になるという結末なのだが、やっぱり英語は難しい(日本語もだが)。
モデルは異なるが、同時代のダッジ・チャレンジャーは、地味に好きな映画『バニシング・ポイント』に主人公が乗る車として登場、存分に観ることができる。
今回のエピソードにはパトカーと救急車、更にはコロンボのプジョーが乱雑に駐車しているシーンがあって、ちょっと面白いと思った。
エピソードの冒頭で金庫を爆破するための時限爆弾(?)が登場するが、かなりオモチャっぽい。まあ、本物を作るわけにもいかないしその必要もないが、もう少しリアルな方がいいのかと思った。そして、なんとなく「腹腹時計」を思い出した昭和なオヤジだ。
☆食べ物がいっぱい
他のエピソードで色んな料理が出てくることもあるが、今回のように多量に登場するのはなかなかないのではないだろうか。領事館の厨房にある野菜の山や敷き詰められたデザートに圧倒される。また、庭で行われたパーティ(?)には、カクテル噴水があったり(実はフルーツポンチだったが)、豪華なケーキスタンドがあったりと、アメリカって昔から飽食でパーティ好きなんだな、と思ってみたり。