suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#33「ハッサン・サラーの反逆」

原題:A Case of Immunity(直訳:免責事例)

日本語版:1976年 NHK総合

 

今回のタイトルについて

原題は”A Case of Immunity”で、日本語版では「ハッサン・サラーの反逆」となっており、全く異なるタイトルとなっている。”A Case of Immunity”を複数の翻訳エンジンで和訳すると、いろんなパターンになる。

Google→免責の事例
DeepL→免疫力が低下している場合
Weblio、exite→免疫のケース
Mirai→免責の場合

どうやら”Immunity”という単語に複数の異なった意味があるようだ。実は、最近のウイルス騒動でこの単語をよく目にしたが、免責という意味もあることは知らなかった。

例えば、下記の記事を例にすると……

www.nytimes.com

タイトルの「New Type of Test May Better Discern Immunity to the Coronavirus」を機械翻訳すると「新しいタイプのテストは、コロナウイルスに対する免疫をよりよく識別する可能性がある」となった。文脈から自動的に”免疫”と訳したのかどうかは分からないが、少なくとも”免責”とは訳されていない。ちなみに、今回のタイトルは「外交官特権で罪が免れる」という意味だろうか。そして、それが皮肉になるという結末なのだが、やっぱり英語は難しい(日本語もだが)。

 

 【今回の小ネタ】
 
☆今回登場する車
犯人が乗る(と言っても後席だが)車は「キャデラック」(1973年式)(写真上)。通常のセダンとは後部座席周りが異なるので、リムジンとして改造されたものだと思われる(知らんけど)。共犯にされてしかも殺される人物(以前のエピソードにもあったな)の車はダッジ・ポラーラ」(1967年式)(写真中・下)のようだ。ダッジは歴代のモデルが多くて特定するのが大変だった。

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モデルは異なるが、同時代のダッジ・チャレンジャーは、地味に好きな映画『バニシング・ポイント』に主人公が乗る車として登場、存分に観ることができる。

www.nicovideo.jp

今回のエピソードにはパトカーと救急車、更にはコロンボプジョーが乱雑に駐車しているシーンがあって、ちょっと面白いと思った。

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☆時限爆弾と言えば 

エピソードの冒頭で金庫を爆破するための時限爆弾(?)が登場するが、かなりオモチャっぽい。まあ、本物を作るわけにもいかないしその必要もないが、もう少しリアルな方がいいのかと思った。そして、なんとなく「腹腹時計」を思い出した昭和なオヤジだ。

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☆今回の小道具たち
【写真左】米国内の領事館なので英語での表記はいいとして、机のふちに平行に置いていない(カメラのアングルに合わせている)のは不自然。あと、警備隊長のマグカップはデザインが素晴らしく、見ていて欲しくなった。
【写真右】共犯者かつ殺され役の免許証が説明調(”眼鏡使用”の記載)で大写しされるが、良く見ると誕生日(BIRTH DATE)が1918年1月2日(1-2-18)になっている。撮影時は1975年なのでリアルタイムだと仮定すると、この人物は57歳ということになるが、そうは見えない。まあ、どうでもいい話だが、小道具にももう少し配慮して欲しい気がするが。

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☆食べ物がいっぱい

他のエピソードで色んな料理が出てくることもあるが、今回のように多量に登場するのはなかなかないのではないだろうか。領事館の厨房にある野菜の山や敷き詰められたデザートに圧倒される。また、庭で行われたパーティ(?)には、カクテル噴水があったり(実はフルーツポンチだったが)、豪華なケーキスタンドがあったりと、アメリカって昔から飽食でパーティ好きなんだな、と思ってみたり。

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以上。