太田裕美☆筒美京平
筒美京平氏の訃報をきっかけにして、自分の青春時代を思い出してしまい、特に歌謡曲に絞って日記を書いているわけだが、やっぱりと言うか女性歌手のほうが圧倒的に多い。特にレコードは、いわゆる「ジャケ買い」なので、自然と偏ることになる。
天地真理(1971年)
南沙織(1971年)
アグネス・チャン(1972年)
麻丘めぐみ(1972年)
浅田美代子(1973年)
太田裕美(1974年)
岩崎宏美(1975年)
パッと思い浮かぶだけでもこのくらいは出てくる(カッコ内はデビュー曲のリリース年)。まあ、ハマり方には強弱があるので、レコードを買い求めるまで行ったのは、この中でも半分以下、太字の3人かな。予算(小遣い)の制約もあったし。
ということで、今回は太田裕美さんにスポットをあてて思い出すことにした。太田裕美(以下敬称略)の魅力はなんと言ってもその”声”である。なかなか言葉では言い表せないが、とにかく聴いてて心地よい。いわゆる「男好きする」声なのだ。
上記のサイトで言えば、
・甘えたぶりっこな声
・高めの透明感がある声
・鼻にかかったやわらかい声
・ハスキーボイスがかっこいい
と、すべて条件がそろっているのである。最後のハスキーボイスかどうかはビミョーだが、よく聴くとほんの少しハスキーな要素があるのは確か。いずれにしても、特に男性にとってはかなり魅力的な声なのだ。
太田裕美の場合、アグネス・チャンや岩崎宏美と異なり、もっぱらLPレコードを買っていた。理由は明確には憶えていないが、おそらくシステム・コンポを買ったせいだと思う。それまでは、シングルサイズ(直径17㎝)のレコードしか再生できないプレイヤーしか持っていなかったが、小遣いを貯めてLPレコード(直径30㎝)も再生できるコンポを買ったので、それ以降はLPばかりを買うことになったと思う。
手元にある太田裕美のLPレコードは4組5枚。それぞれ10曲以上が収録されているが、カブっていたりするので、延べの曲数は40程度だろうか。
『BestHits / 太田裕美』(1976年)
『Little Concert / Hiromi Ohta』(1979年)
『思い出を置く 君を置く / 太田裕美 』(1980年)
『THE BEST / 太田裕美 』(1981年、LP2枚組)
やはり、後からリリースされた『THE BEST』に太田裕美のすべての魅力が集約されていると思う。 LP2枚組に全30曲、レコードの場合は両面(途中で手で裏返す)になるので、下記曲目リストに”SIDE A”、”SIDE B”なる表記があるのが特徴。
(曲名のあとのカッコ内は発売日、作詞/作曲)
DISC 1
SIDE A
1.シングルガール(1979.07.21 阿木燿子/宇崎竜童)
2.青空の翳り(1979.04.21 来生えつこ/濱田金吾)
3.掌の夏
4.サマー・タイム・キラー
5.スカーレットの毛布
6.街の雪
7.振り向けばイエスタディ(1978.12.05 松本隆/筒美京平)
SIDE B
1.ドール(1978.07.01 松本隆/筒美京平)
2.ピッツァハウス22時
3.リボン
4.失恋魔術師(1978.03.21 松本隆/吉田拓郎)
5.Moon Night Selenade
6.トライアングル・ラブ
7.恋人たちの100の偽り
8.九月の雨(1977.09.01 松本隆/筒美京平)
DISC 2
SIDE A
1.恋愛遊戯(1977.05.31 松本隆/筒美京平)
2.失くした耳飾り
3.君と歩いた青春(1981.08.26 伊勢正三/伊勢正三)
4.恋の予感
5.最後の一葉(1976.09.21 松本隆/筒美京平)
6.しあわせ未満(1977.01.20 松本隆/筒美京平)
7.赤いハイヒール(1976.06.01 松本隆/筒美京平)
SIDE B
1.木綿のハンカチーフ(1975.12.21 松本隆/筒美京平)
2.袋小路(1975.12.5 松本隆/荒井由実)
3.レモンティー
4.夏の扉
5.心さわぎ
6.夕焼け(1975.08.01 松本隆/筒美京平)
7.たんぽぽ(1975.04.21 松本隆/筒美京平)
8.雨だれ(1974.11.01 松本隆/筒美京平)
すべて好きだが、その中でもより好きな曲にYouTubeへのリンクを貼ってみた。やはり、作詞=松本隆、作曲=筒美京平の最強コンビの歌が目立つ。
もちろん、筒美京平の曲もいいが、太田裕美の場合は、松本隆の歌詞も素晴らしい。リアルタイムで聴いていた頃には、代表的な歌詞をすべて暗記して、ノートに書いていたりもした。もう、遥か遠い日の想い出。
www.youtube.com
「最後の一葉」作詞:松本隆 作曲:筒美 京平
以上。