岩崎宏美☆筒美京平
作曲家の筒美京平氏が今からちょうど1ヶ月前、2020年10月7日に80歳で他界した。昭和の歌謡曲をけん引した第一人者といっても過言ではない。自分自身も氏の曲を、主に青春時代に数多く聞いた。その中でも最初に出会ったのは岩崎宏美さんの歌った楽曲で(※)、レコードが擦り切れるのではないかと思うほど繰り返し聴いたものだ。もちろん、今でも当時買ったそれらのレコードは大切に保管している。
※歌謡曲で最初にレコードを買って聞いたのはおそらくアグネスチャンだが、筒美京平氏の曲はない
ただ、いかんせんレコードプレイヤーも押入れの奥にしまってあるので、簡単には聞けないのだ。そこで、試しにAmazon Musicで探してみると、しっかりとラインアップされているではないか。すべてが筒美京平氏の作曲ではないが、それは気にしないことにする。(以下、敬称略)
以下、スクショの関係で5曲ずつ区切って当時聴いた曲を中心に思い出しながら再確認してみたい。
(なお、以下の動画はすべてYouTubeへのリンクなので、元動画が削除される可能性がある)
①『ロマンス』はベスト・オブ・マイベストである。筒美京平作曲の歌の中でも岩崎宏美の代表曲だと思う。この頃の歌は最後の歌詞がエンドレスになっており、フェードアウトする形になっているのが特徴だと思う。
②『聖母(マドンナ)たちのララバイ』は、某2時間ドラマのエンディングの曲を元に作られたという経緯がある。普通のケースと逆なのが興味深い。現在では岩崎宏美の代表曲のポジションのようである。(作曲:木森敏之)
③『センチメンタル』は、おそらく彼女のラインアップの中ではあまり知られていない楽曲だと思うが、これもレコードを買って繰り返し聴いている。(作曲:筒美京平)
⑤『ファンタジー』はかなりマイナー調で歌詞も暗いのだが、なぜか惹かれる歌である。この歌は時間軸を持っており、作りとしては太田裕美の『木綿のハンカチーフ』と似ている。(作曲:筒美京平)
⑧『未来』もあまり有名でないかも知れない。Amazon Musicのタイトルの2つ下にあるバーグラフが人気度(=知名度?)を示しているようだが、一番少ないので実際にマイナーなんだろう。でも、レコードを買って聴いているので耳タコだ。(作曲:筒美京平)
⑪『熱帯魚』は当時聴いたことはあるが印象が薄い。やはり筒美京平は偉大なのか。(作曲:川口真)
⑬『想い出の樹の下で』もレコードを持っているが、あまり聴いていないかも知れない。(作曲:筒美京平)
⑲『シンデレラ・ハネムーン』はコロッケのモノマネで有名になったようで、AmazonMusicの評価(?)もそれなりに高いようだ。(作曲:筒美京平)
⑳『二重唱(デュエット)』は、1975年 4月25日にリリースされた岩崎宏美のデビュー曲である。改めて聴くと歌い方にフレッシュさが感じられる。もちろん、筒美京平の作曲である。
今、聴き直しても、やはり岩崎宏美の歌は素晴らしい。もちろん、筒美京平の作曲があってこそだとも思う。なんだかレコード・プレイヤーを引っ張り出して、レコード盤が聴きたくなってしまった。
以上。