映画「インターステラー」の余韻にまだ浸っている。やっぱり「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」(故 水野晴郎氏)だねぇ。
この映画で前面にあるのがSF的な宇宙観の構築であるが、その軸となるのが親子関係だと思う。主人公のクーパーとその娘のマーフィー(マーフ)のかかわりを中心にストーリーが展開し、普通の親子関係が最後には通常ではあり得ない形となって表現される。それは異常な世界なのだが、なぜか感情移入してしまうのである(詳細はネタバレになるので割愛)。
そんなストーリの最初の部分で、その親子の会話が出てきて、ネタとして昔、流行った『マーフィーの法則』が使われているのだが、今の人にはピンとこないかも知れない。
手元の蔵書の奥付には1993年発行(初版第2刷)となっているので、かれこれ四半世紀が過ぎようとしているわけだが、このネタが今でも使われるなんて思ってもおなかった。さすがベストセラーである。
そんな「マーフィーの法則」絡みのシーンを、ブルーレイのスクショと英語のセリフの機械翻訳で振り返ってみることにした。
マーフィーの法則は1冊の本になってはいるが、本来の”マーフィーの法則”はたった1センテンスだということ。
If anything can go wrong it will.
これを日本語訳された本では
失敗する可能性のあるものは、失敗する。
となっている。かなりの意訳で、機械的に翻訳したなら、
何かがうまくいかないことがあれば、それはそうなる。
まあ、この訳し方では曖昧過ぎて印象には残らないだろう。上記の意訳はうまいと思う。いずれにしても、インターステラの中でのクーパーの解釈はかなりポジティブで、我が子に向かっての言葉なら致し方ないというところであろう。
起こり得ることは何でも起こる。
聞き流してしまいそうなセリフだが、詭弁というか当たり前のことを言っているわけで、”ものも言いよう”という感じで、でもこういう機転を利かせられるセリフが即答できる親は理想かも知れない。
以上。