suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

藤井八段とヒカルの碁

愛知県出身の藤井八段(2020年8月現在)は将棋の天才である。これは間違いないと思う。その強さの秘密は色々あると思うが、私が想像するに『ヒカルの碁』の主人公である、進藤ヒカルの強さと共通する点が最も重要な要素だと思う。もちろん、進藤ヒカルは漫画(アニメ)の主人公であり架空の人物だし、強さの秘密は幽霊として描かれている平安時代の最強棋士であるサイ(SAI)の存在があってこそで、現実世界に幽霊などは存在しない(はずである)。でも、無理やりこじつけるなら、SAIこそが共通点なのである(理由は後述)。

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前々から藤井聡太(以下敬称略)と進藤ヒカル(というか『ヒカルの碁』)の共通点が気になっていたが、ツイッターでのリプがきっかけで、改めて日記にまとめてみようと思ったわけ。そのツイートが下記。

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ある日、たまたまこういうツイートを見つけ、何気にリプしてしまった。『ヒカルの碁』の下記のようなシーンを思い出したからだ。

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とまあ、将棋と囲碁の違いはあるにせよ、日本における2大テーブルゲームであることと、その社会的構造や勝負に関する理念や概念がほぼ同じなので、勝負に対しての”名言”も両者に共通する点が多いと思う。

で、コンビニで見つけた「藤井棋聖誕生」というグラフ誌も衝動買いしてしまった。個人的には将棋より囲碁が好きで、ヒカルの碁』のコミックもアニメのDVDも全巻揃えて、何度も読んだり観たりしているが、ついブームに乗ってしまった。将棋について言えば、基本的なルールは分かるが、差し手や守り方などの定石はほとんど知らない。でも、こういう記事については8割がた理解できるので、囲碁との共通点を探りながら読み進めるのは楽しい。(実は、囲碁に関してもそんなに詳しくはないけど)

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この本の中で、気になるキーワードをピックアップしてみた。

【神の一手】

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前述の本によると、すでに藤井聡太は「神の一手」を指していることになるが、進藤ヒカルは物語が終わった段階でも神の一手には届いていない。まあ、進藤ヒカルはその時点ではまだ(囲碁の)四段なので、これから達成するというわけだろうが、それにしても藤井聡太は強すぎる。

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【AIと切磋琢磨】

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そして、この”人工知能と切磋琢磨”こそが、『ヒカルの碁』に登場するSAIと被るのである。『ヒカルの碁』でもパソコンは出てくるが、当時(2000年前後)はプロ棋士にとっては、棋譜の記録・再現やインターネット囲碁といった応用が主であった。実際、『ヒカルの碁』でも、その2つの要素でパソコンが登場するのみである。もちろん、対戦可能な囲碁ソフトもあったが、プロと対等に戦えるまでの実力はなかった。(将棋では、2007年に登場した「ボナンザ」がやっとプロレベルに達した)

藤井聡太が使っているというAIを応用した将棋ソフトと同様なことが、『ヒカルの碁』の中では、SAIという幽霊の存在で表していたのではないかと、妄想するわけである。もっとこじつければ、”SAI”は「Super AI」 の略なのだ

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主人公の進藤ヒカルは、物語の冒頭、小学6年生の時に祖父の家にある蔵に勝手に上がり込み、古い碁盤を見つける。そして、そこでサイこと 藤原佐為亡霊と出会う。その時ヒカルは気を失って救急車で運ばれるわけだが、実は倒れた際に脳に障害を受けてしまったために、それ以降祖父が買ってくれた”AI囲碁ソフト”をサイと思い込み、それを活用することで実力をつけていく、という話なのである(妄想モード)。サイという存在を作らないと、囲碁ソフトを操作しているシーンばかりになり、コミックとしては絵的につまらなくなるわけだ。

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ちなみに、藤原佐為 ふじわらのさい)は架空の人物で、物語中に出てくる実在の本因坊秀作とは関係ないそうだ。

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いずれにしろ。今後も藤井八段には活躍してもらいたい。そして、同じように囲碁界にも天才が登場するのを切望する次第だ。