原題:A Stitch in Crime(直訳:犯罪の縫い目)
日本語版:1974年 NHK総合
【今回の小ネタ】
☆"ミスター・スポック”の登場
今回の目玉はなんと言っても、犯人役である(ミスター・スポックこと)レナード・ニモイだ。スタートレック(宇宙大作戦)の一連の作品に主役級として登場し、その外観や話し方の特徴から、人々の記憶にしっかりと刻み込まれている名優である。惜しくも2015年に他界したが、晩年までずっと活躍していた。
ニモイのファーストネーム”LEONARD”は、通常レナードと発音するが、改めて調べてみるとなかなか興味深いことが分かった。
レナード (Leonard) は、英語の男性名および姓。イタリア語やポルトガル語のレオナルドに相当する。英語の通常の読みでは「レナード」が近く、「レオナード」ではないが誤ってこのようにカナ表記されることもある。(Wikipediaより抜粋引用)
また、下記のようなブランド名にもなっており、発音も異なる。
さらに、Leonardo Wilhelm DiCaprio(レオナルド・デカプリオ)や、Leonardo da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ)なども似た綴りなのでややこしい。
☆ニモイ扮する犯人役のファッション
医者が犯人ということで白衣や青い手術着のシーンも多いが、実は様々な種類のスーツを着たシーンも気になる点である。しかも、途中までは上着は着替えるが、シャツはずっと同じものを着ているのである。また、ネクタイは適宜、替えているようで、なかなかのオシャレとも言えるが、シャツのバリエーションはないのかが気になった。
途中、カジュアル・ファッションのシーンもあるが、やはりスーツ姿が似合っているように思う。あくまで個人的な意見ではあるが。
そして、最後のほうで、やっとシャツも別のものに着替えているのである。
☆様々な手術用の機器
今回は病院内、しかも手術室でのシーンがメインなので、外科手術に使用されるであろう様々な機器が登場する。専門外なので何がどんな機能を持っているかは分かりかねるが、大きく分けて人工心肺などの外科手術用と計測機器に分かれるだろう。
着目したのは血圧や心拍数などを計測する機器の古さだ。
今なら測定器はデジタル装置になっているはずで、でもコロンボの時代では外観がかなりレトロな感じなのだ。特に数値の表示部分が、今では見ることのないニキシー管になっていて、思わず見入ってしまった。上記の写真では上の機器がニキシー管を、下の機器では今でも使用されている蛍光表示管(FL)を採用しているようである。
以上。