suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#10「黒のエチュード」

題:Étude in Black(直訳:黒のエチュード
日本語版:1974年 NHK総合

 
【今回の小ネタ】
 
☆原語タイトルについて
エチュード(練習曲)は英文では”Etude"と表記されるが、コロンボの画面上では、ちゃんと元のフランス語として”Étude”という形で表されている。細かいようだがきちんとしている。

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ちなみに”エチュード”と聞いて頭に浮かぶのは松田聖子の『野ばらのエチュード』。発想が昭和すぎるか。
 
☆犯人と奥さんの車
犯人の車はジャガーEタイプ、奥さん(が乗ってきた車)はベントレーSタイプ(訂正)ロールス・ロイス・シルヴァークラウドで、相変わらず高級車を乗り回すお金持ちが犯人だ。どちらもイギリス車だが、アメ車でないのはなぜなんだろうか。単なる金持ちのこだわり?
 
動く歩道を逆走
この頃に、すでに動く歩道が、しかも公園と思われる屋外にあったとは驚きだが、犯人はそこを逆走している。そりゃ汗もかくよね。

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☆分かりやすすぎる証拠物件
ここまで明示的な”証拠”が画面上に出てくるのって珍しいような気がする。まあ、このシーンがあることで、その後の展開で(犯人の立場として)ハラハラドキドキするわけだが、ちょっとわざとらし過ぎるような気がする。

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☆相棒の初登場
第1シーズン(9話まで)では登場しなかった”相棒”(人間も含めて)が、このエピソードでようやく登場。記憶ではもっと早く出てきたような気がしていたが、結構遅くに登場していたことが分かった。『吾輩は犬である。名前はまだない』(ずっとない)。 ちなみに犬種はバセットハウンド

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この時のコロンボのセリフ、

「Kinda hard to say. You see, I just picked him up at the pound.」

が、吹き替えでは

「それは分からないんで。で溺れかけてたのを助けてやったんで」

と”超訳”している。本来なら、

「言いにくいんだけど、実は 、ちょうどポンドにいるところを連れて帰ったんですよ」(意訳)

などとなるべきで、”ポンド”とは、動物収容所(日本では”動物愛護センター”)という意味らしい。ちなみに”池”の綴りは”pond"なので誤訳とも言えるが、文字数や雰囲気を考慮して”わざと誤訳した”気がする。 

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https://ejje.weblio.jp/

 

☆獣医はクラシックが好き?
獣医の診療所にあるテレビには、犯人が指揮するクラシック音楽の番組が映っている。 演奏されている音楽は、 モーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク」の第4楽章(ロンド)。
 
コロンボ刑事の年収
コロンボによれば、彼の給料は年間11,000ドルとのこと。ある計算によると、これは現在の63,000ドルに相当するそうで、1ドルを110円とすると700万円弱になる。意外に普通っぽい。
 
☆バーで演奏されていた曲
Lover Man」(ジミー・デイヴィス作曲)

youtu.be

 

以上。