題:Étude in Black(直訳:黒のエチュード)
日本語版:1974年 NHK総合
【今回の小ネタ】
☆原語タイトルについて
☆犯人と奥さんの車
犯人の車はジャガーEタイプ、奥さん(が乗ってきた車)はベントレーSタイプ(訂正)ロールス・ロイス・シルヴァークラウドで、相変わらず高級車を乗り回すお金持ちが犯人だ。どちらもイギリス車だが、アメ車でないのはなぜなんだろうか。単なる金持ちのこだわり?
☆動く歩道を逆走
この頃に、すでに動く歩道が、しかも公園と思われる屋外にあったとは驚きだが、犯人はそこを逆走している。そりゃ汗もかくよね。
☆分かりやすすぎる証拠物件
ここまで明示的な”証拠”が画面上に出てくるのって珍しいような気がする。まあ、このシーンがあることで、その後の展開で(犯人の立場として)ハラハラドキドキするわけだが、ちょっとわざとらし過ぎるような気がする。
☆相棒の初登場
第1シーズン(9話まで)では登場しなかった”相棒”(人間も含めて)が、このエピソードでようやく登場。記憶ではもっと早く出てきたような気がしていたが、結構遅くに登場していたことが分かった。『吾輩は犬である。名前はまだない』(ずっとない)。 ちなみに犬種はバセットハウンド。
この時のコロンボのセリフ、
「Kinda hard to say. You see, I just picked him up at the pound.」
が、吹き替えでは
「それは分からないんで。池で溺れかけてたのを助けてやったんで」
と”超訳”している。本来なら、
「言いにくいんだけど、実は 、ちょうどポンドにいるところを連れて帰ったんですよ」(意訳)
などとなるべきで、”ポンド”とは、動物収容所(日本では”動物愛護センター”)という意味らしい。ちなみに”池”の綴りは”pond"なので誤訳とも言えるが、文字数や雰囲気を考慮して”わざと誤訳した”気がする。
☆獣医はクラシックが好き?
獣医の診療所にあるテレビには、犯人が指揮するクラシック音楽の番組が映っている。 演奏されている音楽は、 モーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク」の第4楽章(ロンド)。
☆コロンボ刑事の年収
コロンボによれば、彼の給料は年間11,000ドルとのこと。ある計算によると、これは現在の63,000ドルに相当するそうで、1ドルを110円とすると700万円弱になる。意外に普通っぽい。
☆バーで演奏されていた曲