suna8’s blog

還暦を過ぎたジジーの気まぐれ日記

刑事コロンボ#8「死の方程式」

原題:Short Fuse(直訳:短いヒューズ
日本語版:1973年 NHK総合

 

 【今回の小ネタ】
 
 ☆犯人が爆発物を作っている冒頭のシーン
知らないと、あの細長い金属製の筒は、爆弾用に用意したものだと思ってしまうが、実は高級なキューバ産葉巻のアルミケースだった。後で気付くわけだが、初めから知っていれば、別の見方が出来たかも知れない。このシーンでは、犯人は1本にだけ仕込んでいるわけだが、すべて爆弾に見えてしまった自分がいたわけで……。でも、よく見るとブランド名などが全く印刷されていないので、ある意味ミスリードっぽいと思う。

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暗室内でのシーンなので全体的に赤っぽい

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普通にイメージするキューバ産の葉巻

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高級な葉巻はアルミケース入りのようだ
☆やっぱりカメラが気になる
レンズ部に”NIKKOR-H Nippon Kogaku Japan”などと印刷されている。

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犯人が常用しているカメラ

ネットで検索してみたら、おそらくこのレンズだろうと思われるものが見つかった

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カメラ本体はこれのシルバー版か?
☆前回同様ここでも同じ高級車が登場する
犯人の車は、前回のエピソードでも登場したフェラーリ365GTBデイトナ)の色違いのようだ。制作スタッフか誰かの好みなんだろうか?

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確かにカッコいいけどねぇ
 ☆重箱の隅、いや、葉巻箱のシール
被害者(デビッドバックナー)がリムジンの車内において葉巻の箱を開けるシーンで、彼は最初、左側の黒いテープをはがすが、その後のシーンで右側をはがす時に、はがしたはずの左側のシールがなぜか元に戻っている。
 
コロンボは基本的に高所恐怖症っぽいが…
いろんなシーンでは(最初のケーブルカーのシーンや山の中のシーン、あるいは他のエピソードでも)、高所に弱いコロンボとして描かれているが、工場のプラントの階段は平気で降りているし、最後のケーブルカーのシーンでは、ドアが開いていても平気だった。
 
☆要検証
事故(殺人)はカリフォルニア州パームスプリングスで発生した。これはリバーサイド郡にあり、コロンボの管轄区域ではない。 監督官から失踪の可能性を調査するように指示されたからといって、ロス警察のコロンボは犯罪調査に関与できないはずだが。

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カルフォルニア州の行政地図

 

追記。

ファンサイトの書き込みで、このエピソードに登場するタンクローリーが、スピルバーグの『激突!』(原題:Duel)に出てくるやつとそっくり、というものがあった。そこで、手持ちの録画DVDを引っ張り出して比較してみた。

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左が『激突!』、右が今回登場のタンクローリー

確かにかなり似ている。『激突!』は1971年11月コロンボのこのエピソードは1972年1月放送なので、タイミング的には微妙だがオマージュの可能性はある。車種は違うように見えるが、クラクション(ホーン)を鳴らして加速しながら追い越すところは、イメージがかぶる。